その他のウイルス
その他のウイルスの検査
培養細胞によるウイルス分離法
1 検体を細胞に接種
ウイルスは生きている細胞の中でのみ増殖します。あらかじめ細胞をプレートに単層培養しておき、この細胞に検体を接種します。
ウイルスは生きている細胞の中でのみ増殖します。あらかじめ細胞をプレートに単層培養しておき、この細胞に検体を接種します。
2 ウイルスの組織培養
検体を接種した細胞をCO2インキュベーター(孵卵器)に入れ、35℃でウイルスを培養します。培養には通常1~2週間かかります。
検体を接種した細胞をCO2インキュベーター(孵卵器)に入れ、35℃でウイルスを培養します。培養には通常1~2週間かかります。
3 細胞変性効果(CPE)の観察
培養細胞がウイルスに感染すると、細胞変性効果(CPE)と呼ばれる細胞の形態変化がみられます。このCPEを光学顕微鏡で観察します。
培養細胞がウイルスに感染すると、細胞変性効果(CPE)と呼ばれる細胞の形態変化がみられます。このCPEを光学顕微鏡で観察します。
4 ウイルスの同定
左の写真は、アデノウイルスが感染したヒト子宮頸がん由来のHela細胞でのCPEです。
左の写真は、アデノウイルスが感染したヒト子宮頸がん由来のHela細胞でのCPEです。
CPEが観察された検体では、未知のウイルスを既知の抗体により中和して、ウイルスの種類を同定(判定)します。