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兵庫県立健康科学研究所

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インフルエンザウイルス

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インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルスの検査

インフルエンザの検査には、主に2つの方法があります。1つ目は培養細胞や鶏卵でウイルスを増やして、抗インフルエンザ血清を用いて同定する方法(ウイルス分離法)です。2つ目は、ウイルス遺伝子をPCR法という方法で増やす遺伝子検査法です。この検査法は、ウイルス分離法と比べて約6時間という短時間で精度の高い結果が得られるため、広く普及してきています。ここではPCR法を用いた遺伝子検査法による検査の流れについて簡単に紹介します。

検体の受付・前処理

1 検体の受付・前処理
医療機関で採取された検体(患者の鼻腔や咽頭を拭ってウイルス保存培地に浸した綿棒)の患者名や検体数等を確認して検体番号を記入します。検体の一部をウイルス遺伝子(RNA)抽出用の溶液と混合し、残りの検体は再検査用として-80℃で保存します。

ウイルスRNAの抽出

2 ウイルスRNAの抽出
ウイルスRNA抽出用の市販の試薬キットを用いて検体に含まれるウイルスRNAを抽出します。

リアルタイムPCR法

3 リアルタイムPCR法
A型インフルエンザウイルス遺伝子とA(H1N1)2009型、A香港型、Aソ連型のウイルス遺伝子を検出するため、それぞれの遺伝子に特異的な2種類のプライマーセットおよびプローブを使用します。プライマーセット、プローブ、その他のリアルタイムPCR用試薬と検体のRNA抽出液を加え、リアルタイムPCR装置で遺伝子の増幅を測定します。

結果の判定

4 結果の判定
検査の結果は、たとえば、A型インフルエンザウイルス遺伝子とA(H1N1)2009型ウイルス遺伝子の両方が検出された場合は、A(H1N1)2009型ウイルス陽性と判定します。A型インフルエンザウイルス遺伝子が陰性の場合は、必要に応じてB型のPCR検査を行います。