| 兵庫県感染症発生動向調査週報(平成14年) |
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平成14年12月12日 兵庫県感染症情報センタ−発行 |
| この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。 |
第49週(12月2日〜12月8日)コメント
全数把握感染症(県内)
1類感染症:報告はありません
2類感染症:細菌性赤痢 1名(西宮市), パラチフス 1名(西宮市)
3類感染症:報告はありません
4類感染症:報告はありません
定点把握感染症等の概況(県内)
感染性胃腸炎の定点当たり患者数は今週は減少しました。しかし、これから年末にかけてまだ患者数が増加することも考えられますので注意が必要です。インフルエンザについてはわずかながら患者数が増加してきています。年によっては年内から流行が始まる場合もあります。動向に注意してください。インフルエンザウイルス検出については、46週の週報で大阪市内でA香港型が分離されたことを書きましたが、その後、埼玉県でB型(ビクトリア系)、仙台市で大阪市内のものとは少し異なり韓国で感染した疑いがもたれるA香港型が分離されました。
北播磨地域で流行性耳下腺炎の患者数が多くなっています。
定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第49週)
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疾病名 |
定点当た り患者数 |
先週 |
先週からの増減 |
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疾病名 |
定点当たり患者数 |
先週 |
先週からの増減 |
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1位 |
感染性胃腸炎 |
15.42 |
17.86 |
−2.44 |
6位 |
流行性角結膜炎 |
0.61 |
0.58 |
+0.03 |
|
2位 |
水痘 |
1.87 |
2.33 |
−0.46 |
7位 |
インフルエンザ |
0.51 |
0.16 |
+0.35 |
|
3位 |
流行性耳下腺炎 |
1.13 |
1.20 |
−0.07 |
8位 |
手足口病 |
0.33 |
0.32 |
+0.01 |
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4位 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
0.91 |
0.80 |
+0.11 |
9位 |
伝染性紅斑 |
0.29 |
0.14 |
+0.15 |
|
5位 |
突発性発疹 |
0.62 |
0.81 |
−0.19 |
10位 |
咽頭結膜熱 |
0.05 |
0.03 |
+0.02 |
定点把握感染症等全国の概況(第47週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)
感染性胃腸炎の定点当たり報告数(9.8)は引き続き増加を続けている。過去5年間の同時期に比べるとやや多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数も増加を続けており、過去5年間の同時期に比べやや多い。他の疾患の定点当たり報告数は、過去5年間の同時期と比べて多くなってはいない。水痘とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、両者とも前週に比べ増加率は小さくなったが引き続き増加している。インフルエンザの定点当たり報告数は依然として全国的(0.07)には少ないが、37週よりわずかながら増加してきており、300例を超える報告となった。都道府県別では鹿児島県(0.2)、埼玉県(0.2)からの報告が多い。マイコプラズマ肺炎は今週、定点当たり報告数が減少し、1.0を超える都道府県はなくなった。手足口病も定点当たり報告数は夏に比べて大きく減っている。伝染性紅斑、ヘルパンギーナ、麻疹(成人麻疹を除く)、流行性耳下腺炎などの定点当たり報告数は減少した。
目で見る動向(県内)
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11月コメント
月報は性感染症と薬剤耐性菌感染症が対象疾患となっています。今回は性器クラミジア感染症の動向です。近年、同疾患が若い女性中心に増加していることが問題視されています。先日開かれた日本性感染症学会でも、厚生労働省研究班の調査結果としてこの問題に関する発表があったことが、マスコミによって報道されました。兵庫県内においても、グラフに示すように女性では15〜19歳の割合が年々増加していることが明らかです。
性器クラミジア感染症の年齢階級別患者発生割合の推移(女性)

(平成14年は11月までの患者数における年齢階級別発生割合です。)
月報対象疾患の動向(兵庫県、上段:患者数、下段:定点あたり患者数)
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4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
|
性器クラミジア感染症 |
104 |
119 |
127 |
130 |
117 |
104 |
112 |
121 |
|
2.26 |
2.59 |
2.76 |
2.83 |
2.54 |
2.26 |
2.43 |
2.63 |
|
|
性器ヘルペスウイルス感染症 |
24 |
20 |
26 |
16 |
20 |
20 |
25 |
32 |
|
0.52 |
0.43 |
0.57 |
0.35 |
0.43 |
0.43 |
0.54 |
0.70 |
|
|
尖形コンジローム |
14 |
19 |
14 |
18 |
15 |
16 |
11 |
20 |
|
0.30 |
0.41 |
0.30 |
0.39 |
0.33 |
0.35 |
0.24 |
0.43 |
|
|
淋菌感染症 |
55 |
50 |
42 |
40 |
54 |
48 |
63 |
56 |
|
1.20 |
1.09 |
0.91 |
0.87 |
1.17 |
1.04 |
1.37 |
1.22 |
|
|
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 |
52 |
56 |
37 |
37 |
43 |
41 |
46 |
40 |
|
3.71 |
4.00 |
2.85 |
2.85 |
3.31 |
2.93 |
3.29 |
2.86 |
|
|
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 |
18 |
12 |
12 |
13 |
4 |
9 |
21 |
23 |
|
1.29 |
0.86 |
0.92 |
1.00 |
0.31 |
0.64 |
1.50 |
1.64 |
|
|
薬剤耐性緑膿菌感染症 |
2 |
1 |
1 |
0 |
2 |
2 |
2 |
1 |
|
0.14 |
0.07 |
0.08 |
0.00 |
0.15 |
0.14 |
0.14 |
0.07 |
また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます。