兵庫県感染症発生動向調査週報(平成14年)

平成14年1月31日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第4週(1月21日〜1月27日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:報告はありません

4類感染症:レジオネラ症 1名(社健康福祉事務所管内)

インフルエンザ情報(県内)

県の記者発表資料「学級閉鎖等に係るインフルエンザ疾患の発生状況について」によりますと、第4週は県内の学級閉鎖等の数が先週の116校(園)と急増しました。詳細は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/の感染症情報をご覧下さい。発生動向調査においても第4週に入って全県の定点当たり患者数は4.31人となり上位2位の疾病になりました。インフルエンザウイルスは、先週報告した以外にも新たにA香港型4例Aソ連型4例B型1例(いずれも県立衛生研究所による)が検出されています。 また、国の感染症情報センターホームページによりますと、熊本、大分、宮崎の3県でインフルエンザの警報が、栃木、群馬、埼玉、千葉、愛知、山口、高知、福岡、佐賀、鹿児島の10県で注意報が発令されています(第3週現在の情報に基づいている)。

定点把握感染症等の概況(県内)

伝染性紅斑は3週続けて増加し、昨年から引き続き平成9〜10年と似た傾向を示しており、まだしばらく患者数が多い状態が続く可能性があります。マイコプラズマ肺炎は今週は患者数が減少しましたが、過去2年に比べ患者数が多くなっています。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第4週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

9.89

8.85

+1.04

6位

流行性耳下腺炎

0.88

1.02

-0.14 

2位

インフルエンザ

4.31

1.77 

+2.54

7位

伝染性紅斑

0.84

0.64

+0.20 

3位

水痘

3.16

2.55

+0.61

8位

流行性角結膜炎

0.64

0.86

-0.22

4位

A群溶レン菌咽頭炎

1.05

0.91

+0.14

9位

マイコプラズマ肺炎

0.23

0.38

-0.15

5位

突発性発疹

0.98

1.14

-0.16

10位

手足口病

0.10

0.13

-0.03

定点把握感染症等全国の概況(第1・2週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用

インフルエンザは第2週になって患者数が顕著に増加した。年末年始の影響があるが、水痘流行性耳下腺炎はここ5週では全体として増加傾向に、感染性胃腸炎A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は減少傾向にある。
  (例年との比較については)インフルエンザは流行の指標と考えられる定点当たり報告数1.0を超えた。九州地方で定点当たり報告数の高い県が多くなっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎は過去5年間の同時期と比較して定点当たり報告数がやや多くなっている。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2001年第19週より、ここ10年間で最大の定点当たり報告数が持続している。

目で見る動向(県内)

この週報は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-rj.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます