兵庫県感染症発生動向調査週報(平成14年)

平成14年10月3日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第39週(9月23日〜9月29日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(津名健康福祉事務所)

4類感染症:報告はありません

 

定点把握感染症等の概況(県内)

例年この時期は、多くの感染症において患者の発生が最も少なくなる時期です。しかし、腸管出血性大腸菌感染症の患者数がまだ多い時期ですので衛生管理に十分な注意が必要です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数が増加に転じています。これから年末のピークに向けて患者数が増加していきます。朝晩と日中の温度差の大きい時期ですので、体調を崩さないように気をつけたいものです。

 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第39週)

 

疾病名

定点当た

り患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

2.7

2.93

0.23

6位

手足口病

0.5

0.66

0.16

2位

流行性耳下腺炎

0.92

0.7

0.22

7位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.34

0.24

0.10

3位

突発性発疹

0.79

0.86

0.07

8位

伝染性紅斑

0.1

0.09

0.01

4位

流行性角結膜炎

0.67

0.75

0.08

9位

ヘルパンギーナ

0.09

0.3

0.21

5位

水痘

0.6

0.62

0.02

10位

咽頭結膜熱

0.05

0.1

0.05

 

定点把握感染症等全国の概況(第37週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

感染性胃腸炎1年間の中で少ない時期ではあるが、過去5年間の同時期に比べると定点当たり報告数はかなり多く、第34週から近年で最多の報告数となっている。これから例年冬場の増加が始まる時期を控え、注意が必要である。マイコプラズマ肺炎は依然として定点当たり報告数が1999〜2001年の平均より多い。

他の疾患の定点当たり報告数は、過去5年間の同時期と比べて多くなってはいないが、手足口病は先週から引き続きわずかながら増加に転じている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、例年通り第33週を最低報告数として再び上昇をはじめた。水痘は年間で最も定点当たりの報告数の少ない時期に差し掛かっている。流行性耳下腺炎流行性角結膜炎は地域的に定点当たり報告数の多いところが残っている。無菌性髄膜炎はさらに減少を続けており、定点当たりの報告数は0.11に減少した。インフルエンザ百日咳風疹の定点当たり報告数は非常に少ない。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます