兵庫県感染症発生動向調査週報(平成14年)

平成14年5月16日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第19週(5月6日〜5月12日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:コレラ 1名(神戸市) 細菌性赤痢 1名(川西市) 

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 11名

(尼崎市 1名, 姫路市 4名, 加西健康福祉事務所管内 1名,

 福崎健康福祉事務所管内 2名, 神戸市 3名)

4類感染症:報告はありません

 

定点把握感染症等の概況(県内)

今週は腸管出血性大腸菌感染症の報告が多くありました。これは県内に本社を持つ焼肉チェーン店による食中毒関連の感染者が含まれているためと考えられます。これから患者数の多くなる季節です。感染防止のためには、一般的な衛生上の注意の他、生肉を食べない、焼くときの箸を区別するなどの注意が必要です。また、幼児のビニールプール等での水遊びによる二次感染もありますので、複数人数で遊ばせる時は、少しでも体調の悪いときは遊ばせない、入る前にはおしりをよく洗ってやる等の注意が必要です。

梅雨時から夏にかけては、ヘルパンギーナ手足口病といった夏型感染症の流行期となります。食中毒も多発する季節なので、十分な注意が必要です。今週は水痘の患者数が増加しました。例年の動向からみて6月中旬ころまで患者数の多い状態が続く可能性があります。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行性角結膜炎も、例年の動向からみて、今後増加すると考えられます。伝染性紅斑の患者数の動向は平成10年と似た傾向を示しており、まだしばらく患者数が多い状態が続く可能性があります。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第19週)

 

疾病名

定点当た

り患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

5.23

4.48

0.75

6位

流行性角結膜炎

0.69

0.53

0.16

2位

水痘

3.5

2.09

1.41

7位

伝染性紅斑

0.48

0.45

0.03

3位

流行性耳下腺炎

1.16

0.95

0.21

8位

手足口病

0.2

0.21

0.01

4位

突発性発疹

0.84

0.63

0.21

9位

ヘルパンギーナ

0.17

0.1

0.07

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.71

0.47

0.24

10位

無菌性髄膜炎

0.15

0.08

0.07

 

定点把握感染症等全国の概況(第16週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎伝染性紅斑の定点当たり報告数は前週と比べて増加した。水痘麻疹流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は前週と比べて減少した。

(例年との比較については)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎伝染性紅斑流行性角結膜炎の定点当たり報告数は、過去5年間の同時期と比べてやや多くなっている。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-rj.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます