兵庫県感染症発生動向調査週報(平成13年)

平成13年2月13日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第5週(1月29日〜2月4日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:報告はありません

4類感染症:急性ウイルス性肝炎 1名(神戸市)

インフルエンザ情報

  国の感染症情報センターホームページによりますと、第4週現在全国でインフルエンザの注意報が兵庫県と和歌山県に発令されております。この注意報は県内で1か所の保健所でも定点当たりの患者数が注意報の基準を超えると県全体に出されます。また、報告定点数の少ない保健所では定点当たりの患者数が大きく変動しますので少しの患者の増加によって注意報が発令されてしまうことも考えられます。今回の場合、注意報発令の対象自治体が増加の傾向にありますので、文字通り注意報として受け止める必要があると考えられます。
   第5週に入って全県の定点当たり患者数は2.62人となり上位2位の疾病になりました。学級閉鎖等の数も19校(園)になっており注意が必要です。地域的には播磨内陸部で患者の報告が多い傾向にあります。今シーズン県内では神戸市でA香港型が、姫路市でAソ連型2株が分離されています。

その他の定点把握感染症(県内)

感染性胃腸炎A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行性耳下腺炎は例年に比べてやや患者数の多い傾向がみられます。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第5週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

10.99

9.93

+1.06

6位

流行性角結膜炎

0.97

0.69

+0.28

2位

インフルエンザ

2.62

1.17

+0.91

7位

突発性発疹

0.84

0.90

-0.06

3位

水痘

1.94

2.68

-0.74

8位

手足口病

0.25

0.20

+0.05

4位

A群溶レン菌咽頭炎

1.44

1.11

+0.33

同上

伝染性紅斑

0.25

0.17

+0.08

5位

流行性耳下腺炎

1.15

1.02

+0.13

10位

咽頭結膜熱

0.12

0.09

+0.03

定点把握感染症等全国の概況(第4週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用

   感染性胃腸炎A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2001 年第1 週を境に再び増加傾向に転じ、3週続けて定点当たり報告数が増加した。インフルエンザは前週より定点当たり報告数が増加し、流行開始の指標といわれる定点当たり報告数1 に近づいている。流行性耳下腺炎は前週より定点当たり報告数が減少した。水痘はわずかながら定点当たり報告数が前週より増加した。
  (例年との比較については)感染性胃腸炎A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数が例年にくらべかなり多くなっている。麻疹は例年の同時期とくらべ定点当たり報告数がかなり多くなっている。流行性耳下腺炎水痘も過去5 年の同時期と比較してかなり定点当たり報告数が多くなっている。伝染性紅斑の定点当たり報告数が2001 年に入って漸増しており、過去5 年間の平均と比べるとやや多い定点当たり報告数となっている。インフルエンザは患者報告数が増えて14 の府県で定点当たり報告数1 を越えた。咽頭結膜熱は冬季としては例年になく定点当たり報告数が多くなっている。

目で見る動向(県内)

この週報は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/から国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます。