兵庫県感染症発生動向調査週報(平成13年)

平成13年2月2日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第4週(1月22日〜1月28日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:報告はありません

4類感染症:梅毒 1名(豊岡保健所管内)

インフルエンザ情報(県内)

 国の感染症情報センターホームページによりますと、全国で兵庫県のみにインフルエンザの注意報が発令されております(第3週現在の情報に基づいている)。これは県内の1保健所で注意報の基準である定点当たり患者数10人を超えたため県全体に注意報が発令されたとのことです。今シーズンは全国的にインフルエンザの流行が少ない中で少し目立った存在になってしまいました。
  第4週に入って全県の定点当たり患者数は1.71人となり上位3位の疾病になりました。例年に比べると依然低い活動性ですが、学級閉鎖等の数も10校(園)になっており、いよいよ流行時期を迎えつつあるようですので文字通り注意が必要と思われます。地域的には播磨内陸部で患者の報告が多い傾向にあります。

その他の定点把握感染症(県内)

  感染性胃腸炎水痘A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は今から梅雨ごろまで流行が続きます。第4週現在では水痘は淡路地域で患者発生が多い傾向にあります。流行性耳下腺炎は例年に比べてやや患者数の多い傾向がみられます。地域的には淡路地域で患者の報告が多い傾向にあります。今後の動向に注意したいと思います。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第4週)

 

疾病名

定点当り患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当り患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

9.93 

9.86

+0.07

6位

突発性発疹

0.90

1.00

-0.10 

2位

水痘

2.68

2.18

+0.50 

7位

流行性角結膜炎 

0.69

0.66

+0.03 

3位

インフルエンザ

1.71

0.99

+0.72 

8位

手足口病

0.20

0.24

-0.04

4位

A群溶レン菌咽頭炎

1.11

1.09

+0.02 

9位

伝染性紅斑 

0.17

0.13

+0.04

5位

流行性耳下腺炎

1.02

0.98 

+0.04

10位

咽頭結膜熱

0.09

0.09

±0.00 

定点把握感染症等全国の概況(第2週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用

   流行性耳下腺炎は前週より定点当たり報告数が増加した。第2週の定点当たり報告数としては過去10年間で最高となっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎の両疾患とも前週より定点当たり報告数が増加した。水痘の定点当たり報告数は前週とほぼ変わらない。インフルエンザは依然活動性が低いが、前週より定点当たり報告数がわずかに増加し、全体として緩やかな増加傾向にある。
  (例年との比較については)流行性耳下腺炎の定点当たり報告数が例年に比べかなり多くなっている。咽頭結膜熱は冬季としては例年になく定点当たり報告数が多くなっている。麻疹は例年の同時期と比べ定点当たり報告数がかなり多くなっている。インフルエンザの活動性はまだ低く、全国平均で定点当たり報告数0.41となっている。

目で見る動向(県内)

この週報は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/から国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます。