兵庫県感染症発生動向調査週報(平成13年)

平成13年10月4日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第39週(9月24日〜9月30日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 16名(神戸市12名、西脇健康福祉事務所管内2名、

姫路市、柏原健康福祉事務所管内各1名)

4類感染症:急性ウイルス性肝炎 2名(神戸市、宝塚健康福祉事務所管内)

定点把握感染症等の概況(県内)

31、32週の腸管出血性大腸菌感染症の患者数は、県内においても全国的にも昨年及び一昨年を大きく超える発生数となりました。今週も患者数が多く、例年より患者数が多い傾向です。今ごろは患者発生が最も多い時期でもあり注意が必要です。手足口病ヘルパンギーナは、ほぼ流行の終息といえます。ただし、手足口病は地域によって散発的にやや患者数が多くなる傾向が見られています。また、最近の傾向として秋から冬にかけてもだらだらと患者発生が続くことがあります。マイコプラズマ肺炎の患者数は、今週多くなりました。全国的にも多い状態ですので注意が必要です。A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は今週患者数が減少しましたが、淡路地域で患者数がやや多い傾向が見られます。これから年末にかけての流行期に向けて注意が必要です。 

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第39週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

2.34

2.64

-0.30 

6位

A群溶レン菌咽頭炎

0.34

0.43

-0.09 

2位

突発性発疹

0.91

1.16 

-0.25

7位

マイコプラズマ肺炎 

0.27

0

+0.27

3位

流行性耳下腺炎

0.81

0.81

±0.00

8位

手足口病

0.23

0.38

-0.15

4位

流行性角結膜炎

0.60

0.77

-0.17 

9位

伝染性紅斑 

0.20

0.16

+0.04 

5位

水痘

0.45

0.81

-0.36

10位

ヘルパンギーナ

0.17

0.37

-0.20

定点把握感染症等全国の概況(第37週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用

手足口病の定点当たり報告数は、第28週をピークとしてその後6週間は毎週減少してきたが、第35週からはやや増加している。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第30週にピークを形成し、その後7週間は毎週減少している。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は第28週にピークを形成し、その後は次第に減少しつつあったが、第37週にはやや増加した。無菌性髄膜炎の定点当たり報告数は、前週に比べて減少した。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は、新体制でサーベランスが開始されて以来第36週に最大となったが、第37週には減少した。
(例年との比較については)流行性耳下腺炎は例年のごとくこの時期には減少傾向がみられているが、過去10年間の同時期と比較して最大の定点当たり報告数が第19週から続いている。伝染性紅斑はオフシーズンの定点当たり報告数としては、過去5 年間の同時期と比較してかなり多くなっている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は、新体制下でサーベランスが開始されて以来、今年が最も多くなっており、今後の流行シーズンを迎えるにあたって疾患の動向が注目される。

目で見る動向(県内)

この週報は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-rj.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます