兵庫県感染症発生動向調査週報(平成13年)

平成13年1月25日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

3週(1月15日〜1月21日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:細菌性赤痢 1名(西宮市)

3類感染症:報告はありません

4類感染症:アメーバ赤痢 1名(神戸市)、梅毒 1名(神戸市)

インフルエンザ情報(県内)

 インフルエンザの定点あたりの患者数が先週より少し増加して上位5位になりました。少しずつですが着実に患者数が増加してきています。先週もお伝えしましたように、県内における今シーズン初のインフルエンザによる学級・学年閉鎖及び休校・休園例が1月17日東播磨地域の幼稚園で出ました。詳細は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/の感染症情報をご覧下さい。また、姫路市の医療機関を受診した3歳の女児(1月11日採取)からAソ連型のインフルエンザウイルスが分離されています(県立衛生研究所)。近畿地方では神戸市と大阪府でA香港型が分離されていますがソ連型の分離は今シーズン初めてです。

その他の定点把握感染症(県内)

  感染性胃腸炎水痘A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は今から梅雨ごろまで流行が続きます。第3週現在では水痘は淡路地域で、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は東播及び西播地域で患者発生が多い傾向にあります。流行性耳下腺炎は今週患者数が減少しましたが、傾向としては流行の兆しを見せています。今後の動向に注意したいと思います。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第3週)

 

疾病名

定点当り患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当り患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

9.86

7.99

+1.87

6位

流行性耳下腺炎

0.98

1.34

-0.36

2位

水痘

2.18

3.01

-0.83

7位

流行性角結膜炎

0.66

0.71

-0.05

3位

A群溶レン菌咽頭炎

1.09

0.72

+0.37

8位

手足口病

0.24

0.15

+0.09

4位

突発性発疹

1.00

0.93

+0.07

9位

伝染性紅斑

0.13

0.13

±0.00

5位

インフルエンザ

0.99

0.44

+0.55

10位

咽頭結膜熱

0.09

0.04

+0.05

定点把握感染症等全国の概況(第1週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用

   2001年第1週は年始のため医療機関の休診などに伴い、ほとんどの定点把握疾患で報告数が減少している。このような状況にも関わらず、水痘の定点当たり報告数は増加傾向にある。また、流行性角結膜炎の定点当たり報告数は前週とほぼ変わっていない。
  (例年との比較については)水痘の定点当たり報告数が例年に比べやや多くなっている。咽頭結膜熱は冬季としては例年になく定点当たり報告数が多くなっている。麻疹は例年の同時期と比べ定点当たり報告数がかなり多くなっている。インフルエンザの活動性はまだ低く、全国平均で定点当たり報告数0.25となっている。
  (第1週に新潟県でインフルエンザの注意報が出されましたが、第2週時点ではインフルエンザの注意報・警報の出されている都道府県はありません。)

目で見る動向(県内)

この週報は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/から国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます。