兵庫県感染症発生動向調査週報(平成13年)

平成13年5月17日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

第19週(5月7日〜5月13日)コメント

全数把握感染症(県内)

1類感染症:報告はありません

2類感染症:報告はありません

3類感染症:報告はありません

4類感染症:急性ウイルス性肝炎 2名(西宮市、宝塚保健所管内)

定点把握感染症(県内)

  先週はゴールデンウィーク中で多くの疾病で患者数の減少が見られましたが、今週はその反動で多くの疾病で患者数が増加しました。しかし、単に反動だけではなく動向に変化があると思われる疾病もいくつかあります。手足口病ヘルパンギーナはまだ患者数は少ないですが、これから急激に患者数が多くなる可能性がありますので注意が必要です。麻疹および伝染性紅斑の患者数も増加の傾向がみられますので注意が必要です。また、患者数上位の疾病では感染性胃腸炎水痘流行性耳下腺炎は患者数が増加し例年より患者数の多い傾向にあります。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎についても例年6月から7月初旬まで患者数が増加するので注意が必要です。

定点当り患者数の上位10位の疾病(県内第19週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

8.20

4.32

+3.88

6位

A群溶レン菌咽頭炎

0.72

0.34

+0.38

2位

水痘

2.98

0.95

+2.03 

7位

手足口病

0.70

0.27

+0.43

3位

流行性耳下腺炎

1.26

0.54

+0.72

8位

伝染性紅斑

0.52

0.16

+0.36

4位

流行性角結膜炎

1.00

0.60

+0.40

9位

インフルエンザ

0.23

0.23

±0.00

同上

突発性発疹

1.00

0.54 

+0.46

10位

麻疹

0.21

0.10

+0.11

定点把握感染症等全国の概況(第16週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用

麻疹の定点当たり報告数は前週より増加し、全体として増加傾向にある。麻疹は例年6月ごろまで患者の増加がみられ、過去5年間と比較して定点当たり報告数の多い状態が続いているだけに十分な注意が必要である。手足口病の定点当たり報告数は今年になって例年より多い状態で推移しており、ここ3週徐々に増加している。A 群溶血性レンサ球菌咽頭は2週連続して定点当たり報告数が増加しており、今後も6月頃に向け患者数が増加することが予想される。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で前週より減少したが、依然例年よりかなり多い状態が継続している。水痘の定点当たり報告数は緩やかな減少傾向にある。
(例年との比較については)麻疹は、過去5 年の同時期と比較して定点当たり報告数がかなり多くなっている。流行性耳下腺炎も例年と比較して定点当たり報告数がかなり多くなっている。咽頭結膜熱はオフシーズンとしては例年になく定点当たり報告数が多くなっている。
 

目で見る動向(県内)

この週報は兵庫県立衛生研究所ホームページhttp://www.iph.pref.hyogo.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/から国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます。