兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第52週

平成19 52週(12月24日〜12月30日)

平成20年1月8日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

 

2008年1月1日から麻しんと風しんが、それぞれ全数把握疾患に変更されます。

http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html2012年麻疹排除に向けて)

 

● 厚生労働省から「今冬のインフルエンザ総合対策について」が発表されています。

   標語 <ひろげるなインフルエンザ ひろげよう咳エチケット>

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html (厚生労働省)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl07-08/infl07_08-08.pdf(学校欠席者数)

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (流行レベルマップ)

 

インフルエンザ情報   冬休みに入って患者数が減少しました。年明けからの流行に注意!

50週12/10〜12/16)

51週12/17〜12/23)

52週12/24〜12/30)

全国のインフルエンザの定点あたり患者数は第42週以降継続して増加していましたが、今週は冬休みに入った影響もあり、6.12人(先週7.18人)と減少しました。北海道、青森県、宮城県、静岡県、大阪府、和歌山県、岡山県、広島県、山口県が警報レベル、その他25都道府県(兵庫県含む)が注意報レベルとなっています(12月26日現在)。全国的にみて、現在のインフルエンザ流行の原因ウイルスはAH1亜型(Aソ連型)が大半を占めているようです。

今週県内の定点からは患者数1,751人(先週2,660人)、定点あたり患者数8.89人(同13.37人)の報告がありました。今週は冬休みの影響もあり減少しましたが、今後帰省等の影響による流行地域の拡大が心配されます。患者の年齢分布をみると15歳未満の小児に多い傾向です。小児では中耳炎や急性脳症の合併の危険もあるので、罹患が疑われる際は、速やかな医療機関受診が大切です。

インフルエンザ予防には、帰宅時の手洗い・うがい、適度な湿度の保持、十分な睡眠やバランスのとれた食事、混雑する場所への外出は控える、外出時のマスク着用などが大切です。

 

 

感染性胃腸炎   冬休みに入って患者数が減少しました。でもまだまだ流行は続きます。

50週12/10〜12/16)

51週12/17〜12/23)

52週12/24〜12/30)

 

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週減少しました。例年、年末年始に一時患者数が減少しますが、3月頃までは患者数の多い状態が継続するので今後も注意が必要です。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合は使い捨て手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。

厚生労働省のホームページにて「ノロウイルスに関するQ&A」が掲載されています。

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/dl/040204-1.pdf(厚生労働省)

 

その他の定点把握感染症等の概況

水痘の定点あたり患者数は今週増加しました。冬から春にかけて流行する感染症で、伝染力は麻しんに次いで強く、家族内感染発症率は90%以上といわれ、流行期を迎えている現在、注意が必要です。RSウイルス感染症は今週減少しましたが、冬季に流行をみせる感染症で注意が必要です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数2週連続で減少しました。突発性発疹の定点あたり患者数は今週増加しました。流行性耳下腺炎は今週減少し、例年より低い傾向での推移が継続しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

12.66

19.24

6.58

6

突発性発しん

0.59

0.40

0.19

2

インフルエンザ

8.89

13.37

4.48

7

流行性耳下腺炎

0.39

0.51

0.12

3

水痘

1.89

1.83

0.06

8

流行性角結膜炎

0.34

0.57

0.23

4

RSウイルス感染症

1.45

1.53

0.08

9

咽頭結膜熱

0.21

0.19

0.02

5

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.82

1.11

0.29

10

手足口病

0.09

0.16

0.07

 

 

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 18名(西宮市2名、芦屋健康福祉事務所管内1名、伊丹健康福祉事務所管内5名、宝塚健康福祉事務所管内2名、明石健康福祉事務所管内5名、豊岡健康福祉事務所管内2名、和田山健康福祉事務所管内1名)

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:レジオネラ症 2名(芦屋健康福祉事務所管内、伊丹健康福祉事務所管内)

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(加古川健康福祉事務所管内、海外渡航者)

追加報告結核 3名(明石健康福祉事務所管内3名;第42週,第51週)

後天性免疫不全症候群(無症候期) 1名(第51週)

 

 

目で見る動向(県内)

 

この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。