兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第49週

平成19年12月13日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

 

● 厚生労働省から「今冬のインフルエンザ総合対策について」が発表されています。

   標語 <ひろげるなインフルエンザ ひろげよう咳エチケット>

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html (厚生労働省)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl07-08/infl07_08-05.pdf(学校欠席者数)

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (流行レベルマップ)

 

インフルエンザ情報   流行が拡大中です。

47週11/19〜11/25)

48週11/26〜12/2)

49週12/3〜12/9)

全国のインフルエンザの定点あたり患者数が3.98人(先週2.29人)となり、流行は拡大しています。北海道が警報レベル、青森県、神奈川県、長野県、兵庫県、和歌山県、岡山県、山口県が注意報レベルとなっています。

県内の定点からの患者数は1524人(先週1032人)、定点あたり患者数は7.7人(同5.19人)でした。阪神、神戸、播磨地域を中心に流行が拡大しています。インフルエンザ患者の年齢分布をみると、5〜9歳の比較的低い年齢層が多くなっています。12月7日現在の全国における学級閉鎖等の累計数は625施設で欠席者数10,393人、県内では47施設704人となっています。

一般にインフルエンザの流行の立ち上がりは急激です。予防には、帰宅時の手洗い・うがい、流行前のワクチン接種、適度な湿度の保持、十分な睡眠やバランスのとれた食事、混雑する場所への外出は控える、外出時のマスク着用などが大切です。厚生労働省のホームページにて「インフルエンザQ&A」が掲載されています。

http://wwww.mhlw.go.jp/bunya/kennkou/kekkaku-kansenshou01/07qa.html(厚生労働省)

 

 

感染性胃腸炎   感染拡大中です。

47週11/19〜11/25)

48週11/26〜12/2)

49週12/3〜12/9)

 

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週も増加しました。感染性胃腸炎の主要な病原体とされているのがノロウイルスですが、昨年はこのノロウイルスによる食中毒が大きな流行をみせました。ノロウイルスの感染力は非常に強く、高齢者の施設や学校、病院などでヒト−ヒト間の感染によると思われる集団感染や院内感染が例年報告されています。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合は使い捨て手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。

 

その他の定点把握感染症等の概況

水痘の定点あたり患者数は第39週以降増加が続いています。冬から春にかけて流行する感染症で、伝染力は麻しんに次いで強く、家族内感染発症率は90%以上であり、流行期を迎えている現在、注意が必要です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週減少しました。RSウイルス感染症は冬季に流行をみせる感染症で、第44週以降定点あたり患者数の増加が継続しています。流行性角結膜炎の定点あたり患者数は今週減少しました。流行性耳下腺炎は例年より低い傾向での推移が継続しています。今週、百日咳の報告が4名あり、うち1名が20歳以上でした。全国的にも例年と比較し多い状態が続いています。乳幼児からの報告割合は年々低下している一方、20歳以上の報告数の占める割合が年々増加しているのが特徴です。成人の百日咳は、咳が長く続くものの症状が比較的軽微なため見逃されやすく、周囲へ感染を拡大してしまうこともあり注意が必要です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

16.41

13.38

3.03

6

流行性角結膜炎

0.66

0.77

0.11

2

インフルエンザ

7.70

5.19

2.51

7

突発性発しん

0.41

0.39

0.02

3

水痘

1.51

1.29

0.22

流行性耳下腺炎

0.41

0.42

0.01

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.20

1.66

0.46

9

咽頭結膜熱

0.20

0.12

0.08

5

RSウイルス感染症

1.05

0.68

0.37

10

伝染性紅斑

0.18

0.07

0.11

 

 

 

 

 

 

 

 

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 16名(尼崎市3名、伊丹健康福祉事務所管内3名、明石健康福祉事務所管内3名、加古川健康福祉事務所管内5名、豊岡健康福祉事務所管内2名)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  2名柏原健康福祉事務所管内2名:O157 VT型不明)

4類感染症:レジオネラ症 1名(社健康福祉事務所管内)

5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病(古典型)1名(伊丹健康福祉事務所管内)

            後天性免疫不全症候群(無症候期) 3名

 

追加報告結核 1名(社健康福祉事務所管内1名;第46週)

           後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名(第44週)

 

目で見る動向(県内)

 

この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。