| 兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第45週 |
|
平成19年11月15日 兵庫県感染症情報センタ−発行 |
| この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。 |
● 厚生労働省から「今冬のインフルエンザ総合対策について」が発表されています。
標語 <ひろげるなインフルエンザ ひろげよう咳エチケット>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html (厚生労働省)
平成19年第45週(平成19年11月5日〜11月11日)コメント
全数把握感染症
1類感染症:報告はありません。
2類感染症:結核 15名(尼崎市4名、姫路市1名、西宮市2名、伊丹健康福祉事務所管内1名、加古川健康福祉事務所管内4名、龍野健康福祉事務所管内2名、赤穂健康福祉事務所管内1名)
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(社健康福祉事務所管内1名:O157 VT2+)
4類感染症:レジオネラ症 2名(神戸市、加古川健康福祉事務所管内)
5類感染症:アメーバ赤痢 1名(尼崎市)
後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名
追加報告:結核 8名(姫路市1名;第43週、明石健康福祉事務所管内2名;第40週,第42週、社健康福祉事務所管内5名;第42週,第43週,第44週)
アメーバ赤痢 1名(伊丹健康福祉事務所管内;第44週)
後天性免疫不全症候群(無症候期) 1名(第8週)、同(AIDS) 1名(第39週)
定点把握感染症等の概況
インフルエンザの定点からの患者数は95名(先週56名)、定点あたり患者数は0.48人(同0.28人)でした。例年の同時期に比べると患者数が多く、全国においても同様の傾向にあり、今シーズンは流行の始まりが早いかもしれません。流行が始まると急速に患者数が増加しますので注意が必要です。11月3日現在の全国における学級閉鎖等の累計数は21施設で欠席者数357人、県内では2施設、53人となっています。インフルエンザウイルスは、県内では神戸市内の小学生からAソ連型が分離され、加古川健康福祉事務所管内の幼稚園児からAソ連型がPCR検査により検出されています。
腸管出血性大腸菌感染症は、今週1名の報告がありました。第44週で報告のあった患者の家族です。流行のピークは過ぎましたが、衛生管理に十分注意し、便で汚染された衣類、寝具等は消毒をし、排便後や調理前には石けんを使って流水で手をよく洗うなど、二次感染防止に気をつけてください。
感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週大きく増加しました。感染性胃腸炎の主要な病原体とされているノロウイルスは、高齢者の施設や学校などでの集団感染や、この病原体が含まれる海産物である生カキの摂取や調理時等における食品の汚染によって食中毒を起こします。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合は使い捨て手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。
RSウイルス感染症の定点あたり患者数は今週増加しました。今後さらに増加すると予想されます。百日咳の報告が11名あり、うち3名が20歳以上でした。成人の百日咳は、咳が長く続くものの症状が比較的軽微なため見逃されやすく、周囲へ感染を拡大してしまうこともあり注意が必要です。
定点あたり患者数の上位10位の疾病
|
|
疾病名 |
定点当たり患者数 |
先週 |
先週からの増減 |
|
疾病名 |
定点当たり患者数 |
先週 |
先週からの増減 |
|
1位 |
感染性胃腸炎 |
6.78 |
4.57 |
+2.21 |
6位 |
流行性耳下腺炎 |
0.47 |
0.36 |
+0.11 |
|
2位 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
0.97 |
0.74 |
+0.23 |
7位 |
流行性角結膜炎 |
0.46 |
0.46 |
±0.00 |
|
3位 |
突発性発しん |
0.75 |
0.64 |
+0.11 |
8位 |
RSウイルス感染症 |
0.36 |
0.24 |
+0.12 |
|
4位 |
水痘 |
0.63 |
0.55 |
+0.08 |
9位 |
手足口病 |
0.18 |
0.07 |
+0.11 |
|
5位 |
インフルエンザ |
0.48 |
0.28 |
+0.20 |
10位 |
伝染性紅斑 |
0.15 |
0.09 |
+0.06 |
目で見る動向(県内)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。
また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。