兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第43週

平成19年11月1日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

 

平成19年第43週(平成19年10月22日〜10月28日)コメント

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 11名(尼崎市3名、姫路市1名、西宮市1名、伊丹健康福祉事務所管内1名、加古川健康福祉事務所管内3名、龍野健康福祉事務所管内1名、柏原健康福祉事務所管内1名)

3類感染症:細菌性赤痢  1名(尼崎市)

腸管出血性大腸菌感染症  6名尼崎市1名:O157 VT2+、宝塚健康福祉事務所管内1名:O157 VT1+VT2+、龍野健康福祉事務所管内1名:O103 VT1+、豊岡健康福祉事務所管内1名:O157 VT1+VT2+、洲本健康福祉事務所管内2名:O26 VT1+・同一家族)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:後天性免疫不全症候群(無症候期) 1名

梅毒(晩期顕症梅毒) 1名(神戸市)

 

追加報告結核 1名(尼崎市1名;第39週)

 

 

 

 

定点把握感染症等の概況

インフルエンザの定点あたり患者数は0.12人でまだ低い水準にありますが、例年の同時期に比べると患者数が多く、全国においても同様の傾向にあります。県内においてもインフルエンザによる学級閉鎖が出ていることもあり、今シーズンは流行の始まりが早いかもしれません。流行が始まると急速に患者数が増加しますので注意が必要です。

腸管出血性大腸菌感染症は、今週6名の報告がありました。今年は、9月下旬以降の患者数が例年に比べて多く、累積患者数は180名と、昨年の年間患者数166名を既に超えています。11月は例年意外と患者数の多い月であり、涼しくなっても油断ができません。患者や保菌者の便から経口感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、便で汚染した衣服・寝具等は十分消毒する、患者はなるべくシャワーですませるなど二次感染予防に努めてください。また、腸管出血性大腸菌感染症の予防のためには、調理・食事前、動物との接触後の十分な手洗い、肉などの十分な加熱調理、生肉(ユッケ、生レバーなど)を食べないことなどが大切です。

厚生労働省のホームページにて「腸管出血性大腸菌感染症Q&A」が掲載されています。

http://www1.mhlw.go.jp/o-157/o157q_a/index.html(厚生労働省)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週やや増加しました。年末に向けてかなりの増加が予想されます。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週やや減少しました。先週流行の立ち上がりを見せたRSウイルス感染症定点あたり患者数は今週増加しました。年末・年始にかけて流行が予想されますが、年々報告患者数が増加しています。

 

 

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

4.29

3.54

0.75

6

流行性角結膜炎

0.37

0.29

0.08

2

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.74

0.79

0.05

7

RSウイルス感染症

0.26

0.15

0.11

3

突発性発しん

0.64

0.57

0.07

8

インフルエンザ

0.12

0.01

0.11

4

水痘

0.50

0.43

0.07

伝染性紅斑

0.12

0.07

0.05

5

流行性耳下腺炎

0.39

0.41

0.02

10

手足口病

0.09

0.09

±0.00

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。