兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第32週

平成19年8月16日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

麻しんが流行しているため、国の感染症情報センターでは注意を呼びかけています。

                        http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html  

 

● 麻しん(はしか)に注意しましょう(リーフレット)http://web.pref.hyogo.jp/contents/000071417.doc(兵庫県)

 

平成19年第32週(平成19年8月6日〜8月12日)コメント

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 17名(尼崎市4名、姫路市4名、西宮市2名、伊丹健康福祉事務所管内1名、宝塚健康福祉事務所管内1名、加古川健康福祉事務所管内5名)

3類感染症:細菌性赤痢  2名(社健康福祉事務所管内、海外渡航者)

腸管出血性大腸菌感染症  11名(神戸市4名:O157 VT2+、姫路市2名:O157 VT2+、洲本健康福祉事務所管内5名:O26 VT1+ 4名, O157 VT1+VT2+ 1名)

4類感染症:デング熱 2名(神戸市、海外渡航者)

      レジオネラ症 1名(神戸市)

5類感染症:後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名

 

追加報告結核 1名(尼崎市:第29週)

     

定点把握感染症等の概況

腸管出血性大腸菌感染症は、今週11名の報告がありました。洲本健康福祉事務所管内のO26 4名は同一保育園の園児及びその家族からの報告です。患者や保菌者の便から経口感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、便で汚染した衣服・寝具等は十分消毒する、患者はなるべくシャワーですませるなど二次感染予防に努めてください。また、腸管出血性大腸菌感染症の予防のためには、調理・食事前、動物との接触後の十分な手洗い、肉などの十分な加熱調理、生肉(ユッケ、生レバーなど)を食べないことなどが大切です。兵庫県では「腸管出血性大腸菌感染症リーフレット」を作成して注意喚起をしています。

http://web.pref.hyogo.jp/contents/000051457.pdf(兵庫県健康生活部疾病対策課)

また、厚生労働省では昨年の同時期と比較し腸管出血性大腸菌感染症の発生報告が多いこと、死亡事例の発生、大規模食中毒の発生などから一層の注意喚起を行っています。

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/070808-1.html(厚生労働省)

今週は多くの疾患で定点あたり患者数が減少しています。ヘルパンギーナ手足口病の定点あたり患者数は減少しました。今後も減少していくと思われます。咽頭結膜熱(プール熱)5週連続で減少していましたが、今週増加しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週も減少し、23週以降減少傾向で推移しています。伝染性紅斑の定点あたり患者数は今週わずかに増加しました。

今週、麻しん、成人麻しんともに定点からの報告はありませんでした。

夏期は食中毒の増える時期です。兵庫県では、「夏の感染症に注意しましょう」というリーフレットを作成して注意を喚起しています。

http://web.pref.hyogo.jp/contents/000007455.pdf(兵庫県健康生活部疾病対策課)

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

ヘルパンギーナ

3.61

5.18

1.57

6

咽頭結膜熱

0.50

0.43

0.07

2

感染性胃腸炎

3.08

3.41

0.33

7位

水痘

0.47

0.68

0.21

3

突発性発しん

0.77

0.80

0.03

8

流行性角結膜炎

0.45

0.34

0.11

4

手足口病

0.52

0.60

0.08

9

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.41

0.66

0.25

5

流行性耳下腺炎

0.51

0.81

0.30

10

伝染性紅斑

0.40

0.38

0.02

 

 

 

 

目で見る動向(県内)

 

この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。