兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第31週

平成19年8月9日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

麻しんが流行しているため、国の感染症情報センターでは注意を呼びかけています。

                        http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html  

 

● 麻しん(はしか)に注意しましょう(リーフレット)http://web.pref.hyogo.jp/contents/000071417.doc(兵庫県)

 

平成19年第31週(平成19年7月30日〜8月5日)コメント

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 9名(尼崎市1名、姫路市2名、芦屋健康福祉事務所管内1名、明石健康福祉事務所管内1名、加古川健康福祉事務所管内2名、福崎健康福祉事務所管内1名、和田山健康福祉事務所管内1名)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  5名(神戸市1名:O157 VT2+、尼崎市1名:O157 VT1+、伊丹健康福祉事務所管内1名:O157 VT1+VT2+、明石健康福祉事務所管内1名:O157 VT1+VT2+、洲本健康福祉事務所管内1名:O26 VT1+)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:ウイルス性肝炎(B型) 1名(神戸市)

 

追加報告結核 1名(柏原健康福祉事務所管内:第29週)

     レジオネラ症 1名(明石健康福祉事務所管内:第30週)

       クロイツフェルト・ヤコブ病(古典型)1名(社健康福祉事務所管内:第30週)

     後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名(第24週)

 

 

定点把握感染症等の概況

腸管出血性大腸菌感染症は、今週5名の報告がありました。8月は1年のうちで患者発生が最も多い時期です。腸管出血性大腸菌感染症の予防のためには、調理・食事前、トイレ後や動物との接触後の十分な手洗い、肉などの十分な加熱調理、生肉(ユッケ、生レバーなど)を食べないことなどが大切です。また、少量の菌量でも二次感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗いましょう。兵庫県では「腸管出血性大腸菌感染症リーフレット」を作成して注意喚起をしています。

http://web.pref.hyogo.jp/contents/000051457.pdf(兵庫県健康生活部疾病対策課)

増加を続けていたヘルパンギーナの定点あたり患者数は今週減少しました。その他の代表的な夏型の感染症である手足口病咽頭結膜熱(プール熱)も減少傾向です。

流行性耳下腺炎の定点あたり患者数は2週連続で増加しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週減少し、23週以降減少傾向で推移しています。

15歳未満の麻しんの全国からの報告数は53人(先週73人)、定点あたり患者数は0.02人(同0.02人)でした。一方、15歳以上の成人麻しんの全国からの報告数は20人(先週33人)、定点あたり患者数0.04人(同0.07人)でした。県内からは今週、麻しん、成人麻しんともに報告はありませんでしたたが、今後も麻しんの動向には注意が必要です。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

ヘルパンギーナ

5.18

8.47

3.29

6

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.66

0.79

0.13

2

感染性胃腸炎

3.39

4.07

0.68

7位

手足口病

0.60

0.81

0.21

3

流行性耳下腺炎

0.81

0.72

0.09

8

咽頭結膜熱

0.43

0.43

±0.00

4

突発性発しん

0.80

0.78

0.02

9

伝染性紅斑

0.38

0.42

0.04

5

水痘

0.68

0.69

0.01

10

流行性角結膜炎

0.34

0.54

0.20

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 咽頭結膜熱患者6名2歳男,3歳男,6歳女,7歳男,8歳男,9歳女)から、アデノウイルス3型が検出されました。

 

 

 

目で見る動向(県内)

 

この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。