兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第25週

平成19年6月28日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

麻しんが流行しているため、国の感染症情報センターでは注意を呼びかけています。         http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html  

兵庫県内の定点からの報告では、今までのところ患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると第12週

3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。引き続き動向に注意して下さい。  

● 麻しん(はしか)に注意しましょう(リーフレット)   http://web.pref.hyogo.jp/contents/000071417.doc(兵庫県)

 

平成19年第25週(平成19年6月18日〜6月24日)コメント

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 5名(尼崎市1名、姫路市1名、伊丹健康福祉事務所管内1名、宝塚健康福祉事務所管内1名、柏原健康福祉事務所管内1名)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  1名洲本健康福祉事務所管内 1名:O157 VT2

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:レジオネラ症 1名(豊岡健康福祉事務所管内)

 

追加報告結核 18名(社健康福祉事務所管内17名;第14週, 第15週, 第16週, 第17週, 第18週, 第19週, 第20週, 第24週、和田山健康福祉事務所管内1名;第22週)

後天性免疫不全症候群 1名(AIDS)

            梅毒(早期顕症梅毒U期) 1名(社健康福祉事務所管内)

 

定点把握感染症等の概況

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は4週連続で減少しました。これから9月にかけては比較的感染性胃腸炎の患者が少ない時期となりますが、一方、腸管出血性大腸菌感染症食中毒の多い季節ですので引き続き衛生管理には十分な注意が必要です。

代表的な夏型の感染症であるヘルパンギーナ手足口病の定点あたり患者数が急増し始めました。今年は例年よりやや流行の始まりが遅いようですが、流行が始まると急激に患者数が増加しますので注意が必要です。咽頭結膜熱(プール熱)の定点あたり患者数は今週減少しましたが夏に多い感染症です。別名が示すようにプールを介して感染することがあるので、利用前後のシャワーの励行などの感染予防にこころがけることが重要です。伝染性紅斑の定点あたり患者数は例年より多くなっていましたが、今週は減少して例年並に戻りました。百日咳の患者数は先週より減少して9人となりました。9人中5人が10歳以上となっていて、患者の年齢層が比較的高い傾向は変っていません。西播磨地域からの報告が多い傾向にあります。

全国的に麻しんが流行していますが、今回の流行は15歳以上の成人麻しんが多いのが特徴です。今週は全国からの報告数は42人(先週47人)、定点あたり患者数0.09人(同0.10人)で4週連続減少しています。県内では今週、1人成人麻しんの報告がありました。15歳未満の麻しんについても全国的に流行がみられていますが、10〜14歳の割合が高いのが特徴です。全国の定点あたり報告数は133人(先週175人)、定点あたり患者数0.04人(同0.06人)と減少の兆しをみせています。25週の定点あたり患者数の多い都道府県は、広島県0.13、北海道・千葉県・東京都0.11、大阪府0.10となっています。県内では今週も2人(定点あたり0.02人)の報告となっており、依然低い水準ですが、毎週のように報告があるため、累積患者数は過去2年に比べて多くなっています。今後も麻しんの動向には注意が必要です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

6.35

6.98

0.63

6

手足口病

0.60

0.36

0.24

2

水痘

2.28

3.12

0.84

流行性耳下腺炎

0.60

0.88

0.28

3

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.48

1.19

0.29

8

咽頭結膜熱

0.53

0.64

0.11

4

ヘルパンギーナ

1.26

0.53

0.73

9

伝染性紅斑

0.51

0.86

0.35

5

突発性発しん

0.76

0.59

0.17

流行性角結膜炎

0.51

0.51

±0.00

 

 

 

 目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。