兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第23週

平成19年6月14日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

● 関東地方で 麻しん の患者数が増加しているため、国の感染症情報センターでは 緊急情報 を出して注意を呼びかけています。        http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html  

兵庫県内の定点からの報告では、今までのところ患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると第12週3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。今後の動向に注意して下さい。  

● 麻しん(はしか)に注意しましょう(リーフレット)http://web.pref.hyogo.jp/contents/000071417.doc(兵庫県)

 

 

平成19年第23週(平成19年6月4日〜6月10日)コメント

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 13名

(尼崎市3名、姫路市1名、西宮市3名、伊丹健康福祉事務所管内1名、宝塚健康福祉事務所管内2名、豊岡健康福祉事務所管内2名、柏原健康福祉事務所管内1名)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  9名

神戸市 2名:O157 VT1+VT2+ 1名, O157 VT2+ 1名、姫路市 1名:O157 VT2+、西宮市 3名:O157 VT1+VT2+・同一家族、芦屋健康福祉事務所管内 1名:O157 VT1+、洲本健康福祉事務所管内 2名:O157 VT2+・同一家族)

4類感染症:デング熱 1名(神戸市、海外渡航者)

            レジオネラ症 1名(加古川健康福祉事務所管内)

5類感染症:後天性免疫不全症候群 1名(無症候期)

 

追加報告 結核 1名(芦屋健康福祉事務所管内、第22週)

 

 

定点把握感染症等の概況

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は2週連続で減少しましたが、5類定点把握感染症のうち定点あたり患者数が第1位となっています。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合はゴム手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。

水痘、流行性耳下腺炎、突発性発しん、流行性角結膜炎の定点あたり患者数は減少しました。

伝染性紅斑の定点あたり患者数は今週大きく増加しました。例年の同時期と比較すると多い状態が続いており、全国的にみても例年の同時期より多い傾向となっています。また、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナの定点あたり患者数は今週増加しました。咽頭結膜熱ヘルパンギーナ、手足口病などは夏に流行する感染症です。今後の動向に注意してください。

全国的な拡がりを見せている麻しんの県内の定点あたり患者数は今週0.02でした。毎週の定点あたり患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると第12週(3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。第23週の定点あたり患者数の多い都道府県は、千葉県0.38、山梨県0.21、埼玉県0.16、香川県・神奈川県0.14、宮城県0.13、栃木県・北海道0.11となっています。近隣府県では香川県0.14、広島県0.1などが多い状態です。今回の流行は15歳以上の成人麻しんが多いのが特徴で、増加傾向が続いていましたが、今週は全国からの報告数50人(先週68人)、定点あたり患者数人0.11(同0.15人)と2週連続で減少しました。県内においては今週2人の成人麻しんの報告がありました。今後も麻しんの動向に注意が必要です。その他、百日咳7人、無菌性髄膜炎3人の報告がありました。百日咳は報告のあった7人中5人が10歳以上となっています。無菌性髄膜炎は4週ぶりの報告ですがこれから夏場は発生が多いので注意が必要です。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

7.75

7.88

0.13

6

咽頭結膜熱

0.56

0.40

0.16

2

水痘

2.43

3.04

0.61

7

突発性発しん

0.55

0.56

0.01

3

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2.06

1.87

0.19

8

流行性角結膜炎

0.49

0.51

0.02

4

伝染性紅斑

0.76

0.49

0.27

9

手足口病

0.38

0.22

0.16

5

流行性耳下腺炎

0.73

0.83

0.10

10

ヘルパンギーナ

0.36

0.30

0.06

 

 

 

 

目で見る動向(県内)

 

この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。