兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第22週

平成19年6月7日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

● 関東地方で 麻しん の患者数が増加しているため、国の感染症情報センターでは 緊急情報 を出して注意を呼びかけています。        http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html  

兵庫県内の定点からの報告では、今までのところ患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると第12週3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。今後の動向に注意して下さい。  

● 麻しん(はしか)に注意しましょう(リーフレット)http://web.pref.hyogo.jp/contents/000071417.doc(兵庫県)

 

 

平成19年第22週(平成19年5月28日〜6月3日)コメント

全数把握感染症

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:結核 13名

(尼崎市2名、姫路市3名、西宮市2名、伊丹健康福祉事務所管内3名、宝塚健康福祉事務所管内2名、柏原健康福祉事務所管内1名)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  1名(神戸市:O157 VT2+)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:報告はありません。

 

追加報告結核 1名(姫路市、第21週)

          A型肝炎 1名(西宮市、第21週

          レジオネラ症 1名(神戸市、第21週)

 

 

定点把握感染症等の概況

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週減少しましたが、5類定点把握感染症のうち定点あたり患者数が第1位となっています。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合はゴム手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。

水痘の定点あたり患者数は2週連続して増加しました。例年並の患者数ですが、水痘は冬から春にかけて流行する感染症で、あと1ヵ月ほど患者数の多い時期が続くとみられます。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性耳下腺炎、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナの定点あたり患者数は今週増加しました。咽頭結膜熱ヘルパンギーナ、手足口病などは夏に流行する感染症です。今後の動向に注意してください。

全国的な拡がりを見せている麻しんの県内の定点あたり患者数は今週0でした。今までのところ患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると第12週(3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。第22週の定点あたり患者数の多い都道府県は、千葉県0.35、山梨県・埼玉県0.17、神奈川県・東京都0.15、北海道0.12、徳島県0.1となっています。近隣府県では徳島県0.1、岡山県0.09、広島県0.07などが多い状態です。今回の流行は15歳以上の成人麻しんが多いのが特徴で、増加傾向が続いていましたが、今週は全国からの報告数68人(先週82人)、定点あたり患者数0.15人(同0.18人)と減少しました。県内では今週、成人麻しんの報告はありませんでしたが、近隣府県の大阪府から1人、広島県からは5人の報告がありました。成人麻しん症例の大半を占める年齢層(10代後半から30代前半)は行動範囲が広く、乳幼児が発病した場合と比べて広範囲にウイルスを伝播させる可能性が高いことからも、注意が必要です。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

7.73

9.16

1.43

6

流行性角結膜炎

0.51

0.46

0.05

2

水痘

2.98

2.79

0.19

7

伝染性紅斑

0.42

0.58

0.16

3

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.85

1.66

0.19

8

咽頭結膜熱

0.40

0.31

0.09

4

流行性耳下腺炎

0.83

0.61

0.22

9

インフルエンザ

0.31

0.39

0.08

5

突発性発しん

0.54

0.63

0.09

10

ヘルパンギーナ

0.30

0.17

0.13

 

 

 

 

 

 

 

 目で見る動向(県内)

 

この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。