| 兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第18週 |
|
平成19年5月10日 兵庫県感染症情報センタ−発行 |
| この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。 |
|
関東地方で 麻しん の患者数が増加しているため、国の感染症情報センターでは 緊急情報 を出して注意を呼びかけています。 http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html ☆★☆ 兵庫県内の定点からの報告では、今までのところ患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると 第12週(3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。 また、近隣府県では徳島県と香川県が第17週あるいは18週の定点あたり患者数で埼玉県、東京都を 上回る報告となっています。今後の動向に注意して下さい。 ★☆★ |
● 感染症法が改正され(対象疾病の追加、類型の変更等)、それに伴い全数把握対象疾患の届出様式が変更になりました
(4月1日施行)。詳しくは次のホームページをご覧ください。 http://www.chieiken.gr.jp/survey/index.html
平成19年第18週(平成19年4月30日〜5月6日)コメント
全数把握感染症
1類感染症:報告はありません。
2類感染症:結核 5名(尼崎市1名、姫路市2名、伊丹健康福祉事務所管内1名、宝塚健康福祉事務所管内1名)
3類感染症:報告はありません。
4類感染症:報告はありません。
5類感染症:アメーバ赤痢 1名(神戸市)
後天性免疫不全症候群(無症候期) 1名
追加報告:結核 8名(尼崎市2名;第16週、伊丹健康福祉事務所管内1名;第14週、宝塚健康福祉事務所管内2名;第15,17週、豊岡健康福祉事務所管内2名;第16,17週、柏原健康福祉事務所管内1名;第15週)
アメーバ赤痢 1名(神戸市;第15週)
定点把握感染症等の概況
今週は大型連休による医療機関の休診の影響もあって、全体的に患者数が減少しました。
インフルエンザは今週県内の定点から、患者245人(先週715人)、定点あたり患者数1.24人(同3.63人)の報告がありました。県内全体的に患者数は減少してきています。
感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週大きく減少しましたが、依然5類定点把握感染症のうち定点あたり患者数が第1位となっています。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合はゴム手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。
また、水痘やA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性耳下腺炎など多くの5類定点把握感染症で定点あたり患者数が減少しました。
関東地方で患者数の報告が増加している麻しんの県内の定点あたり患者数は0.01であり、今までのところ患者数は低い水準ですが、累積患者数をみると第12週(3月下旬)頃から報告数が増加の傾向にあります。第18週の定点あたり患者数の多い都道府県は、徳島県0.23、埼玉県0.16、山梨県0.13、東京都0.1、栃木県0.09、千葉県0.08となっています。近隣の徳島県が上位に入っているのが気にかかります。また、定点あたり患者数は低い値ですが、大阪府から今週6人の報告があったことも注目されます。今回の流行の特徴として10-14歳代を中心とした学齢期の報告が多いことがあげられます。一方、15歳以上の成人麻しんでは、東京都18人をはじめ、全国で25人の報告がありました。今後の動向に注意が必要です。
定点あたり患者数の上位10位の疾病
|
|
疾病名 |
定点当たり患者数 |
先週 |
先週からの増減 |
|
疾病名 |
定点当たり患者数 |
先週 |
先週からの増減 |
|
1位 |
感染性胃腸炎 |
5.16 |
10.27 |
−5.11 |
6位 |
突発性発しん |
0.36 |
0.70 |
−0.34 |
|
2位 |
水痘 |
1.62 |
2.22 |
−0.60 |
7位 |
伝染性紅斑 |
0.22 |
0.62 |
−0.40 |
|
3位 |
インフルエンザ |
1.24 |
3.63 |
−2.39 |
8位 |
流行性角結膜炎 |
0.14 |
0.51 |
−0.37 |
|
4位 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
0.67 |
1.31 |
−0.64 |
9位 |
咽頭結膜熱 |
0.12 |
0.29 |
−0.17 |
|
5位 |
流行性耳下腺炎 |
0.40 |
0.66 |
−0.26 |
10位 |
細菌性髄膜炎 |
0.09 |
0.00 |
+0.09 |
目で見る動向(県内)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
この週報は兵庫県立健康環境科学研究センターホームページhttp://www.hyogo-iphes.jp/にも掲載しています。
また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。