兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第10週

平成19年3月15日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について、厚生労働省から発表されています。

        標語 「 守って防いでインフルエンザ   〜ワクチン、手洗い、マスク、うがい〜 」 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html  (厚生労働省)

 

 感染性胃腸炎(ノロウイルス等)による感染症や食中毒に注意しましょう。

http://web.pref.hyogo.jp/hw12/hw12_000000035.html(兵庫県)

 

 平成19年第10週(平成19年3月5日〜3月11日)コメント

全数把握感染症(県内第10週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:コレラ(疑似症) 1名(神戸市、海外渡航者

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  1名(社健康福祉事務所管内:O157 VT2+

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢  1名(姫路市)

 

インフルエンザ情報(県内第10週)

今週県内の定点から、患者5127人(先週4698人)、定点あたり患者数25.76人(同23.61人)の報告がありました。患者数の増加の傾きはゆるやかになりましたが、社健康福祉事務所管内に加え、宝塚、加古川健康福祉事務所管内でも、定点あたり患者数が警報レベルを超えました。また、赤穂、豊岡、柏原健康福祉事務所管内を除くすべての地域で定点あたり患者数が注意報レベルを超えています。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

県内の学級閉鎖等は、H19.2.25〜H19.3.3の間に138校の報告がありました。西播磨、但馬地域から今シーズン初めて報告がありました。全国的には、兵庫県を含む35都道府県での保健所管内で定点あたり患者数が警報レベルを超えており、42都道府県から2156校の学級閉鎖等が報告されています。(3月9日発表)    

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター・流行レベルマップ)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl06_07-16.pdf  (国の感染症情報センター・学校欠席者数)

インフルエンザ様疾患患者1歳〜14歳の14名(2月21日までに採取された検体)から、インフルエンザウイルスAH3型(A香港型)9株、AH1型(Aソ連型)1株、B型(ビクトリア系統)4株が分離されました(県立健康環境科学研究センター)。

 兵庫県では、リーフレット「インフルエンザは予防から」を作成しています。

   http://web.pref.hyogo.jp/contents/000056312.pdf (兵庫県健康生活部疾病対策課)

 

 

定点把握感染症等の概況(県内第10週)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週減少しました。例年の同時期と比較すると定点医療機関からの患者報告数は少ないですが、感染性胃腸炎の集団感染や食中毒の発生は続いています。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合はゴム手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。 

http://web.pref.hyogo.jp/contents/000056587.pdf (兵庫県健康生活部疾病対策課)

 

RSウイルス感染症の定点あたり患者数は今週も減少しましたが、例年の同時期と比較するとかなり多い状態です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は減少しましたが、例年の同時期と比較すると多い状態です。伝染性紅斑の定点あたり患者数は今週も増加し例年の同時期と比較するとやや多い状態です。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第10週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

インフルエンザ

25.76

23.61

2.15

6

流行性角結膜炎

0.63

0.60

0.03

2

感染性胃腸炎

6.81

7.21

0.40

7

突発性発しん

0.53

0.50

0.03

3

水痘

2.43

2.44

0.01

8

伝染性紅斑

0.49

0.47

0.02

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.60

1.69

0.09

9

RSウイルス感染症

0.43

0.56

0.13

5

流行性耳下腺炎

1.27

0.74

0.53

10

咽頭結膜熱

0.31

0.16

0.15

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 アデノウイルスは近年、季節を問わず患者が発生することが知られています。4名からアデノウイルスが検出されました。そのうち滲出性扁桃炎患者2名2歳男子と5歳男子)からアデノウイルス2型が、1名5歳男子)からアデノウイルス3型が検出され、咽頭結膜熱患者1名1歳女子)からアデノウイルス3型が検出されました。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。