兵庫県感染症発生動向調査週報(平成19年)第9週

平成19年3月8日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について、厚生労働省から発表されています。

        標語 「 守って防いでインフルエンザ   〜ワクチン、手洗い、マスク、うがい〜 」 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html  (厚生労働省)

 

 感染性胃腸炎(ノロウイルス等)による感染症や食中毒に注意しましょう。

http://web.pref.hyogo.jp/hw12/hw12_000000035.html(兵庫県)

 

 平成19年第9週(平成19年2月26日〜3月4日)コメント

全数把握感染症(県内第9週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:レジオネラ症 1名(伊丹健康福祉事務所管内

5類感染症:急性脳炎 1名(神戸市)

            後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名

 

追加報告A型肝炎  2名(第8週:1名(明石健康福祉事務所管内,海外渡航者)、平成18年第48週:1名)

 

 

インフルエンザ情報(県内第9週)

今週県内の定点から、患者数4698人(先週3781人)、定点あたり患者数23.61人(同19.00人)の報告がありました。豊岡、和田山、柏原健康福祉事務所管内を除くすべての地域で定点あたり患者数が注意報レベルを超え、患者数の増加は続いています。社健康福祉事務所管内では、定点あたり患者数は警報レベルを超えていますが、先週と比べると患者数は減少しました。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には、第8週に、兵庫県を含む27都道府県の保健所管内で定点あたり患者数が警報レベルを超え、青森、香川、愛媛県を除く44都道府県の保健所管内で定点あたり患者数が注意報レベルを超えました。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

県内の学級閉鎖等も増加しています。H19.2.18〜H19.2.24の間には91校の報告がありました。全国的には、兵庫県を含む40都道府県から1756校の学級閉鎖等が報告されています。(3月2日発表) 

  http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl06_07-15.pdf (国の感染症情報センター)

 兵庫県では、リーフレット「インフルエンザは予防から」を作成しています。

  http://web.pref.hyogo.jp/contents/000056312.pdf(兵庫県健康生活部疾病対策課)

 

定点把握感染症等の概況(県内第9週)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週も増加しました。例年の同時期と比較すると定点医療機関からの患者報告数は少ないですが、感染性胃腸炎の集団感染や食中毒の発生は続いています。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合はゴム手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。 

http://web.pref.hyogo.jp/contents/000056587.pdf(兵庫県健康生活部疾病対策課)

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週増加し、例年の同時期と比較すると多い状態です。RSウイルス感染症の定点あたり患者数は4週連続で減少していますが、先週から減少の傾きはゆるやかになり、今週も昨年の同時期の約4倍の患者数が報告されています。伝染性紅斑、マイコプラズマ肺炎の定点あたり患者数は先週とほぼ変わらず、例年の同時期と比較するとやや多い状態です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第9週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

インフルエンザ

23.61

19.00

4.61

6

流行性角結膜炎

0.60

0.37

0.23

2

感染性胃腸炎

7.21

6.47

0.74

7

RSウイルス感染症

0.56

0.59

0.03

3

水痘

2.44

2.36

0.08

8

突発性発しん

0.50

0.57

0.07

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.69

1.33

0.36

9

伝染性紅斑

0.47

0.46

0.01

5

流行性耳下腺炎

0.74

1.19

0.45

10

マイコプラズマ肺炎

0.18

0.17

0.01

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 RSウイルス感染症(下気道炎)と臨床診断された1歳4ヵ月男子の咽頭ぬぐい液からRSウイルスが検出されました。1月に発病したヘルパンギーナ患者2名5歳男子、8ヵ月女子)と手足口病患者1名1歳女子)からエンテロウイルス(現在型別中)が検出されました。夏期に検出されることが多いエンテロウイルスが、この冬期から検出されはじめていることから今後の流行が懸念されます。

 

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。