兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)第49週

平成18年12月14日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

県内の感染性胃腸炎の流行は依然として高いレベルにあります。(「定点把握感染症等の概況」記事を参照)

 

今年のインフルエンザはやや出足が遅いようですが、宮崎県が注意報レベルを超えました。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (流行レベルマップ)

今冬のインフルエンザ総合対策について、厚生労働省から発表されています。

        標語 「 守って防いでインフルエンザ   〜ワクチン、手洗い、マスク、うがい〜 」 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html (厚生労働省)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl06_07-04.pdf (学校欠席者数)

 

 平成18年第49週(平成18年12月4日〜12月10日)コメント

全数把握感染症(県内第49週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。  

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症  4名

             (神戸市 2名:O157 VT1+VT2+、明石健康福祉事務所管内 1名:O26 VT1+、社健康福祉事務所管内 1名:O157 VT1+VT2+ )

4類感染症:報告はありません。  

5類感染症:報告はありません。

 

追加報告つつが虫病 1名(龍野健康福祉事務所管内、第47週)

     

定点把握感染症等の概況(県内第49週)

腸管出血性大腸菌感染症は、今週4名の報告がありました。神戸市の2名は、社健康福祉事務所管内から報告のあった保育園児の家族です。少量の菌量でも感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、衣類、寝具等は清潔を心がける、患者はなるべくシャワーですますなど、二次感染予防に気をつけてください。

感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週もわずかに減少しましたが、例年の同時期と比較するとかなり多い状態です。感染性胃腸炎の主要な病原体とされているノロウイルスは、高齢者の施設や学校などでの集団感染や、この病原体が含まれる海産物の生カキの摂取や調理時等における食品の汚染によって食中毒を起こします。予防の基本は手洗いの励行で、患者の吐物や便を処理する場合はゴム手袋とマスクを着用するなど注意が必要です。

http://web.pref.hyogo.jp/contents/000054471.pdf(兵庫県健康生活部疾病対策課)

 

水痘、流行性耳下腺炎、RSウイルス感染症の定点あたり患者数が増加しました。流行性耳下腺炎とRSウイルス感染症の定点あたり患者数は例年の同時期と比較すると多い状態です。インフルエンザの定点からの患者数は10名(先週3名)、定点あたり患者数は0.05人(同0.02人)でした。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第49週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

24.06

24.29

0.23

6

突発性発しん

0.47

0.40

0.07

2

水痘

1.82

1.72

0.10

7

RSウイルス感染症

0.38

0.13

0.25

3

流行性耳下腺炎

1.56

1.40

0.16

8

手足口病

0.30

0.26

0.04

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.42

1.47

0.05

9

伝染性紅斑

0.29

0.48

0.19

5

流行性角結膜炎

0.63

0.49

0.14

10

無菌性髄膜炎

0.18

0.00

0.18

 

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 肺炎患者1名、気管支炎患者3名(年齢7ヶ月〜1歳4ヶ月、いずれも男子)の咽頭検体からRSウイルスが検出されています。RSウイルスは、冬季流行が多く、肺炎を含む下気道炎を引き起こしやすいウイルスです。 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第47週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は増加した。RSウイルス感染症631例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第42週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してもかなり多い状態が続いている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第39週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してもかなり多い状態が続いている。水痘の定点当たり報告数は第43週より増加が続いている。手足口病の定点当たり報告数は第42週以降、減少が続いている。伝染性紅斑の定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。百日咳の定点当たり報告数は3週連続して減少した。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では栃木県、東京都、兵庫県、広島県から各1例の報告であった。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続して減少した。麻しんの定点当たり報告数は減少した。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。成人麻しんは、東京都から1例の報告があった。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。