兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)第38週

平成18年9月28日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

  平成18年第38週(平成18年9月18日〜9月24日)コメント

全数把握感染症(県内第38週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。  

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 2名 (神戸市 1名:O157 VT2+、尼崎市1名:O157 VT1+VT2+ )

4類感染症:レプトスピラ症  1名 (神戸市)

5類感染症:アメーバ赤痢  1名  (伊丹健康福祉事務所管内)

            ウイルス性肝炎(C型) 1名  (神戸市)

      後天性免疫不全症候群(無症候期)1名

         梅毒(無症候)1名  (神戸市)

 

 追加報告: 腸管出血性大腸菌感染症 3名 (尼崎市1名,37週 、社健康福祉事務所管内 2名,第36週3名ともO157 VT1+VT2+)

              ウイルス性肝炎(B型) 1名  (西宮市, 第36週)

 

定点把握感染症等の概況(県内第38週)

腸管出血性大腸菌感染症は、今週2名報告されました。追加報告の社健康福祉事務所管内の2名は、第36週で報告のあった患者の家族です。暑さのピークは過ぎましたが、衛生管理には十分注意し、感染防止に気をつけてください。

流行性耳下腺炎の定点あたり患者数は増減を繰り返していますが、例年の同時期と比較するとやや多い状態で推移しています。無菌性髄膜炎定点あたり患者数は微増しました。秋季にかけて流行することもありますので、注意が必要です。

咽頭結膜熱定点あたり患者数は第35週以降減少が続いており、兵庫県では例年並の患者数に落ち着いてきましたが、全国的には患者数の多い状態が続いています。咽頭結膜熱について厚生労働省のホームページに注意喚起のお知らせが出ています。

           http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第38週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

2.54

3.19

0.65

6

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.47

0.58

0.11

2

流行性耳下腺炎

1.19

1.20

0.01

7

水痘

0.39

0.38

0.01

3

流行性角結膜炎

0.97

1.14

0.17

8

咽頭結膜熱

0.19

0.29

0.10

4

突発性発しん

0.72

0.98

0.26

伝染性紅斑

0.19

0.20

0.01

5

手足口病

0.53

0.77

0.24

10

無菌性髄膜炎

0.17

0.15

0.02

 

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 5名の咽頭結膜熱患者および1名の滲出性扁桃炎患者(2〜5歳、男児4名および女児2名)からアデノウイルス3型が検出されました。また、無菌性髄膜炎患者(4歳男児)の咽頭および髄液、さらに発熱(38.5℃)の0歳女児の糞便検体からエコーウイルス18型が検出されています。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第36週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は微減した。RSウイルス感染症109例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態が続いている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続して増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続して増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加した。伝染性紅斑の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。風しんの定点当たり報告数は微減した。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第28週以降、減少が続いている。麻しんの定点当たり報告数は微増した。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は第31週以降、減少が続いている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。