兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)第31週

平成18年8月10日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

 平成18年第31週(平成18年7月31日〜8月6日)コメント

全数把握感染症(県内第31週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 8名 

           (神戸市 3名:O157 VT1+VT2+ 2名 , O157 VT2+ 1名 、

芦屋健康福祉事務所管内 1名:O157 VT2+宝塚健康福祉事務所管内 1名:O157 VT1+VT2+

赤穂健康福祉事務所管内 2名:O157 VT2+洲本健康福祉事務所管内 1名:O157 VT2+)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:クロイツフェルトヤコブ病(古典型)1名(伊丹健康福祉事務所管内)

 

 

         

定点把握感染症等の概況(県内第31週)

腸管出血性大腸菌感染症は、今週8名の報告がありました。神戸市のO157 VT1+VT2+ の2名は患者とその家族です。少量の菌量でも感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、衣類、寝具等は清潔を心がける、患者はなるべくシャワーですますなど、二次感染予防に気をつけてください。また、生肉や生魚をさわった後なども手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、調理後は室温に放置しないなど食品の衛生管理・感染予防に注意してください。

無菌性髄膜炎の患者数が増加しています。比較的夏場に多い感染症ですので注意してください。

ヘルパンギーナ、手足口病の定点あたり患者数は減少してきました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱定点あたり患者数も減少し、例年並の患者数に近づいてきましたが、やや多い状態が続いています。咽頭結膜熱(プール熱)については厚生労働省のホームページに注意喚起のお知らせが出ています。     

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html

流行性耳下腺炎の定点あたり患者数は増減を繰り返していますが、例年と比較するとやや多い状態で推移しています。

夏場は感染症や食中毒の増える季節です。兵庫県では、「夏の感染症に注意しましょう」というリーフレットを作成して注意を喚起しています(疾病対策課)。

http://web.pref.hyogo.jp/sippei/kansensho/natukansenrif.pdf

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第31週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

3.04

3.09

0.05

6

水痘

0.90

0.74

0.16

2

ヘルパンギーナ

2.71

3.59

0.88

7

突発性発しん

0.80

0.86

0.06

3

流行性耳下腺炎

1.75

1.53

0.22

8

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.64

0.85

0.21

4

手足口病

1.71

2.30

0.59

9

咽頭結膜熱

0.56

1.02

0.46

5

流行性角結膜炎

1.09

0.86

0.23

10

無菌性髄膜炎

0.54

0.23

0.31

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第29週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は第22週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では沖縄県(6.10)、青森県(1.60)、宮崎県(0.54)、岩手県(0.41)が多い。RSウイルス感染症71例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第25週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い状態が続いている。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第21週以降、減少が続いている。水痘の定点当たり報告数は第25週以降、減少が続いている。手足口病の定点当たり報告数は減少した。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。百日咳の定点当たり報告数は減少した。風しんの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では岐阜県(0.04)、兵庫県0.02)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。