兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)第29週

平成18年7月27日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

 平成18年第29週(平成18年7月17日〜7月23日)コメント

全数把握感染症(県内第29週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 9名 (神戸市 1名:O157 VT1+VT2+ 、

                    尼崎市 2名:O157 VT1+VT2+、O157 VT2+、姫路市 1名:O26 VT1+、

伊丹、宝塚、明石、社健康福祉事務所管内 各1名:O157 VT1+VT2+

柏原健康福祉事務所管内 1名:O157 VT1+ )

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢  2名(西宮市、伊丹健康福祉事務所管内 各1名)

          ウイルス性肝炎(B型肝炎) 1名 (神戸市)

      後天性免疫不全症候群(無症候期) 1名

 

追加報告後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名(第28週)

 

         

定点把握感染症等の概況(県内第29週)

腸管出血性大腸菌感染症は、今週9名の報告がありました。例年の同時期と比較するとやや多い状態です。少量の菌量でも感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、衣類、寝具等は清潔を心がけるなど、二次感染予防に気をつけてください。また、生肉や生魚をさわった後なども手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、調理後は室温に放置しないなど食品の衛生管理・感染予防に注意してください。

今週は、増加の続いていたヘルパンギーナ手足口病をはじめ、多くの疾患で定点あたり患者数が減少しました。例年の同時期と比較するとやや多めであったA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数も減少しています。咽頭結膜熱定点あたり患者数は再び増加し、依然、全国的に患者数の多い状態が続いています。咽頭結膜熱(プール熱)について厚生労働省のホームページに注意喚起のお知らせが出ています。   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html

今後夏場に向けて感染症や食中毒の増える季節となります。兵庫県では、「夏の感染症に注意しましょう」というリーフレットを作成して注意を喚起しています(疾病対策課)。

           http://web.pref.hyogo.jp/sippei/kansensho/natukansenrif.pdf  

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第29週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

ヘルパンギーナ

4.40

6.13

1.73

6

水痘

1.03

1.03

±0.00

2

感染性胃腸炎

3.33

3.52

0.19

7

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.99

1.14

0.15

3

手足口病

2.24

2.36

0.12

8

流行性角結膜炎

0.94

1.14

0.20

4

流行性耳下腺炎

1.49

1.84

0.35

9

突発性発しん

0.65

0.65

±0.00

5

咽頭結膜熱

1.03

0.94

0.09

10

伝染性紅斑

0.35

0.69

0.34

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 今週新たに、上気道炎患者3名(3歳男女、2歳女児)からアデノウイルス2型咽頭結膜熱患者(2歳女児)からアデノウイルス5型が分離されました。また、3歳および4ヶ月の下気道炎患者(いずれも男児)からヒューマンメタニューモウイルスが検出されました。 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第27週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は第22週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態が続いている。都道府県別では沖縄県(13.1)、青森県(2.3)、岩手県(0.9)、長崎県(0.8)が多い。RSウイルス感染症66例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は21週以降、減少が続いている。水痘の定点当たり報告数は3週連続して減少した。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降、増加が続いている。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。百日咳の定点当たり報告数は減少した。風しんの定点当たり報告数は減少した。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は横ばいであった。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。成人麻しんは、岐阜県より1例報告があった。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。