兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)第28週

平成18年7月21日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

  平成18年第28週(平成18年7月10日〜7月16日)コメント

全数把握感染症(県内第28週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 11名 (神戸市 4名:O157 VT1+VT2+ 2名、O157 VT2+ 2名

                           (尼崎市 5名:O157 VT1+VT2+、姫路市 2名:O26 VT1+)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(姫路市)

      梅毒(無症候)1名(姫路市)

 

追加報告梅毒(無症候)1名(社健康福祉事務所管内、第26週)

 

         

定点把握感染症等の概況(県内第28週)

腸管出血性大腸菌感染症は、今週11名の報告がありました。報告数は第26週から急増しています。少量の菌量でも感染するので、トイレの後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、衣類、寝具等は清潔を心がけるなど、二次感染予防に気をつけてください。また、生肉や生魚をさわった後なども手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、調理後は室温に放置しないなど食品の衛生管理・感染予防に注意してください。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱定点あたり患者数はともに減少し、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎例年の同時期の患者数に近づいてきました。咽頭結膜熱(プール熱)については全国的に患者数の多い状態が続いており、厚生労働省のホームページに注意喚起のお知らせが出ています。                             

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html

ヘルパンギーナ、手足口病の患者数はさらに増加しましたが、手足口病は増加の程度が緩やかになりました。ヘルパンギーナは例年の同時期と比較してやや多い状態です。流行性耳下腺炎、伝染性紅斑も患者数がやや多い状態です

今後夏場に向けて感染症や食中毒の増える季節となります。兵庫県では、「夏の感染症に注意しましょう」というリーフレットを作成して注意を喚起しています(疾病対策課)。

http://web.pref.hyogo.jp/sippei/kansensho/natukansenrif.pdf  

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第28週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

ヘルパンギーナ

6.13

5.22

0.91

6

流行性角結膜炎

1.14

0.82

0.32

2

感染性胃腸炎

3.52

3.92

0.40

7

水痘

1.03

1.47

0.44

3

手足口病

2.36

2.28

0.08

8

咽頭結膜熱

0.94

1.07

0.13

4

流行性耳下腺炎

1.84

1.59

0.25

9

伝染性紅斑

0.69

0.45

0.24

5

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.14

1.73

0.59

10

突発性発しん

0.65

0.66

0.01

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 肺炎を発症した0歳11ヶ月の女児の鼻腔ぬぐい液からRSウイルスが検出され、滲出性扁桃炎患者2名(3歳男児および1歳女児;兄妹)からアデノウイルス1型が、滲出性扁桃炎患者1名(1歳男児)からアデノウイルス2型が分離されました。 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第26週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は3週連続して減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態が続いている。都道府県別では沖縄県(18.6)、青森県(2.6)、岩手県(1.3)、北海道(1.2)が多い。RSウイルス感染症70例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約70%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第21週以降、減少が続いている。水痘の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降、増加が続いている。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続で増加した。百日咳の定点当たり報告数は増加した。風しんの定点当たり報告数は増加した。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第10週以降、増加が続いている。麻しんの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では千葉県(0.05)、岩手県(0.03)、秋田県(0.03)、岡山県(0.02)、鹿児島県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数はほぼ横ばいであった。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

 

http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センタ−の週報(IDWR)がダウンロードできます。