兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)第18週

平成18年5月12日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症法及びその関連法規に基づく感染症発生動向調査の県内状況を速報するものです。患者数は確定した値ではありませんのでご了承ください。感染症発生動向調査は全数把握対象疾病にあっては国内の全医療機関、定点把握対象疾病にあっては指定の医療機関(定点)からの保健所(健康福祉事務所)への報告に基づいています。

 

平成18年第18週(平成18年5月1日〜5月7日)コメント

全数把握感染症(県内第18週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:後天性免疫不全症候群 1名  

 

定点把握感染症等の概況(県内第18週)

インフルエンザの定点あたり患者数はゴールデンウイーク中で報告数が減少した疾病が多い中、第15週から4週連続で増加し、この時期では異例の増加となっています。増加の中心は10〜14歳及び15〜19歳の年齢階級です。全国レベルでの定点あたり報告数も増加しており、兵庫県を含む7府県の保健所管内で注意報レベルを超えました。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる等、引き続き注意が必要です。

咽頭結膜熱の定点あたり患者数は先週に続き今週も減少しましたが、例年の同時期と比べると患者数はやや多い状態です。今後例年の流行期をむかえ患者数が増加することが考えられます。咽頭結膜熱は発熱・咽頭炎・眼症状を主とする急性ウイルス性の感染症です。別名プール熱ともいわれ、ウイルスに汚染されたプールの水を介して感染することもあります。うがい・手洗い・水泳前後のシャワーなどが大切です。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第18週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1

感染性胃腸炎

5.38

5.97

0.59

6

流行性角結膜炎

0.69

0.73

0.04

2

水痘

2.20

2.33

0.13

7

咽頭結膜熱

0.66

0.93

0.27

3

インフルエンザ

2.03

1.58

0.45

8

突発性発しん

0.49

0.61

0.12

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.07

1.42

0.35

9

伝染性紅斑

0.26

0.30

0.04

5

流行性耳下腺炎

0.98

0.85

0.13

10

手足口病

0.25

0.12

0.13

 

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 咽頭結膜熱の患者数が多い状態となっていますが、同疾病の原因と考えられているアデノウイルスでは、1型2件2型6件3型7件11型1件、咽頭結膜熱患者や滲出性扁桃炎患者等から平成18年1月〜4月の間に採取された咽頭ぬぐい液や鼻汁等より検出されています。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第15週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では秋田県(4.4)、北海道(2.1)、新潟県(2.1)、石川県(2.1)が多い。RSウイルス感染症は188例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであったが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では福井県(2.1)、鹿児島県(1.3)、島根県(1.3)、岐阜県(1.1)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では鳥取県(4.8)、石川県(4.3)、新潟県(4.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(15.7)、大分県(12.4)、高知県(11.2)、福井県(11.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では佐賀県(5.0)、宮崎県(4.8)、沖縄県(4.2)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では愛知県(0.49)、岐阜県(0.48)、宮城県(0.31)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福島県(1.9)、鳥取県(1.5)、島根県(1.4)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では大阪府(0.04)、徳島県(0.04)が多い。風しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では島根県(0.04)、大阪府(0.03)、奈良県(0.03)、沖縄県(0.03)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では熊本県(0.75)、鳥取県(0.63)、秋田県(0.54)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では岡山県(0.04)、奈良県(0.03)、和歌山県(0.03)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では鹿児島県(4.1)、長野県(3.8)、鳥取県(3.6)、沖縄県(3.6)が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では大阪府(1.6)、茨城県(1.6)、石川県(1.4)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます