兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)

平成18年4月6日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成18年第13週(平成18年3月27日〜4月2日)コメント

全数把握感染症(県内第13週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症後天性免疫不全症候群 1名

      梅毒 1名(神戸市)

追加報告ウイルス性肝炎 2名(西宮市 第10週、神戸市 第12週

     

 

定点把握感染症等の概況(県内第13週)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は、第10週にピークとなって以来3週連続減少しましたが、例年の同時期で比較すると依然多い状態です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎はA群溶血性レンサ球菌による疾病で、突然の発熱(38℃)や咽頭痛から始まり、頸部リンパ節炎や扁桃の発赤腫脹がみられます。学校、家庭などでの集団感染も起こります。感染防止のためには患者との濃厚接触を避けることが重要で、うがい・手洗いも大切です。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は今週はわずかに減少しましたが、例年の同時期としては非常に患者数の多い状態となっています。咽頭結膜熱は発熱・咽頭炎・眼症状を主とする急性ウイルス性の感染症です。別名プール熱ともいわれ、ウイルスに汚染されたプールの水を介して感染することもあります。うがい・手洗い・水泳前後のシャワーなどが大切です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の定点あたり患者数は全国的にも多い状況にあり今後も注意が必要です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第13週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

7.64

8.68

1.04

6位

インフルエンザ

1.00

1.75

0.75

2位

水痘

2.72

2.67

0.05

7位

流行性角結膜炎

0.74

0.74

±0.00

3位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.38

1.39

0.01

8位

突発性発しん

0.63

0.56

0.07

4位

流行性耳下腺炎

1.25

1.15

0.10

9位

伝染性紅斑

0.13

0.25

0.12

5位

咽頭結膜熱

1.09

1.16

0.07

10位

手足口病

0.09

0.16

0.07

 

 

検査情報(県立健康環境科学研究センター)

 肺炎患者1名(3才、男児)、細気管支炎患者1名(2ヵ月、女児) 及び気管支炎患者1名(1才、男児)の鼻汁からいずれもヒューマンメタニューモウイルスが検出されています。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第11週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は、第4週のピークを過ぎてからは減少が続いている。都道府県別では高知県(26.3)、北海道(12.7)、新潟県(10.3)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第5週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では福井県(1.8)、島根県(1.7)、岐阜県(1.5)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では新潟県(6.8)、鳥取県(5.7)、山形県(5.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(21.3)、山口県(15.8)、熊本県(15.7)が多い。水痘の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(4.7)、佐賀県(4.3)、沖縄県(4.2)が多い。手足口病の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では岐阜県(0.51)、宮城県(0.38)、愛知県(0.37)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では熊本県(1.40)、青森県(1.35)、鳥取県(0.95)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では栃木県(0.07)、宮崎県(0.05)が多い。風しんの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では秋田県(0.03)、奈良県(0.03)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では熊本県(0.33)、岩手県(0.24)、群馬県(0.24)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では岐阜県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(4.6)、鹿児島県(4.3)、鳥取県(3.9)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて39都道府県から205例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約76%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は第8週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では大阪府(1.6)、群馬県(1.2)、岡山県(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます