兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)

平成18年3月9日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成18年第9週(平成18年2月27日〜3月5日)コメント

全数把握感染症(県内第9週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。  

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(神戸市)

追加報告 :ウイルス性肝炎(B型) 1名(加古川健康福祉事務所管内、第8週)

      後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名(第5週)

          後天性免疫不全症候群(エイズ関連症候) 1名(第5週)

      梅毒(早期顕症U期) 1名(芦屋健康福祉事務所管内、第7週)

 

インフルエンザ情報(県内第9週)

県内の定点からの患者報告は1,049人(先週1,695人)、定点あたり患者数は5.44人(同8.78人)となっています。県内全体的に患者数は減少し、定点あたり患者数が10人を超えている地域はありません。学級閉鎖等は、西播磨、但馬、淡路以外の地域から21校報告されています(先週34校)。累計では798校(昨年同期699校)となっています。流行はおさまりつつあると思われますが、うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が引き続き必要です。

 全国の状況は国の感染症情報センターのホームページをご覧ください。

   流行レベルマップ   http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html 

インフルエンザ様疾患発生報告   http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-14.pdf

 

定点把握感染症等の概況(県内第9週)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は、急増した先週とほぼ同程度です。例年の同時期で比較するとかなり多くなっています。A群溶血性レンサ球菌による疾病で、突然の発熱(38℃)や咽頭痛から始まり、頸部リンパ節炎や扁桃の発赤腫脹がみられます。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は今週も増加し、例年の同時期で比較するとかなり多い状態になっています。咽頭結膜熱は別名プール熱ともいわれ、発熱、咽頭炎、眼症状を主とする急性ウイルス性の感染症です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の定点あたり患者数は全国的にも多い状況にあり、今後の動向に注意が必要です。感染性胃腸炎の定点あたり患者数に大きな変動はありません。水痘の定点あたり患者数は増減を繰り返しています。今週は多い状態です。RSウイルス感染症の定点あたり患者数は減少してきましたが、例年の同時期と比較するとやや多い状態です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第9週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

8.98

9.32

0.34

6位

流行性角結膜炎

0.69

1.09

0.40

2位

インフルエンザ

5.44

8.78

3.34

7位

咽頭結膜熱

0.67

0.54

0.13

3位

水痘

3.09

2.14

0.95

8位

突発性発しん

0.59

0.61

0.02

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2.01

2.04

0.03

9位

伝染性紅斑

0.17

0.25

0.08

5位

流行性耳下腺炎

0.80

0.84

0.04

10位

RSウイルス感染症

0.13

0.16

0.03

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第7週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は3週連続して減少した。都道府県別では長野県(37.4)、愛知県(36.7)、富山県(34.2)、高知県(31.6)、石川県(29.8)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では岐阜県(1.09)、佐賀県(0.96)、福井県(0.91)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では新潟県(6.3)、山形県(5.6)、石川県(4.5)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では愛媛県(17.8)、山口県(17.3)、宮崎県(16.5)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(4.5)、鳥取県(4.3)、福岡県(3.9)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では島根県(0.35)、福井県(0.32)、愛知県(0.30)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では青森県(1.23)、福島県(1.15)、鳥取県(0.79)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では沖縄県(0.06)、広島県(0.04)、秋田県(0.03)、大分県(0.03)が多い。風しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では滋賀県(0.03)、京都府(0.03)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では千葉県(0.01)、愛知県(0.01)、大阪府(0.01)、兵庫県(0.01)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(5.8)、鳥取県(4.1)、山形県(3.8)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて42都道府県から357例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約80%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では長崎県(1.00)、埼玉県(0.67)、大阪府(0.57)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます