兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)

平成18年3月2日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成18年第8週(平成18年2月20日〜2月26日)コメント

全数把握感染症(県内第8週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。  

4類感染症:レジオネラ症 1名(神戸市)

      A型肝炎 1名(尼崎市)

5類感染症:ウイルス性肝炎(B型) 1名(神戸市)

追加報告 :アメーバ赤痢 1名(宝塚健康福祉事務所管内、第7週)

 

インフルエンザ情報(県内第8週)

県内の定点からの患者報告は1,695人(先週2,632人)、定点あたり患者数は8.78人(同13.64人)となっています。県内全体的に患者数は減少してきています。県内の学級閉鎖等は、中播磨、西播磨、淡路以外の地域から34校報告されています(先週54校)。累計では777校(昨年同期266校)となっています。

流行は過ぎつつありますが、うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が引き続き必要です。

 全国的にも患者数は減少してきたようです。(第7週) 

 http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

また40都道府県から今週(H18.2.12〜H18.2.18)792校(昨年同期1,657校)の学級閉鎖等が報告されています。(2月24日現在)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-13.pdf (国の感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第8週)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の定点あたり患者数が急増し、過去5年間で見ると多い状態になっています。今後の動向に注意が必要です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎はA群溶血性レンサ球菌による疾病で、突然の発熱(38℃)や咽頭痛から始まり、頸部リンパ節炎や扁桃の発赤腫脹がみられます。咽頭結膜熱は別名プール熱ともいわれ、熱、咽頭炎、眼症状を主とする急性ウイルス性の感染症です。流行性角結膜炎も急増しています。RSウイルス感染症の定点あたり患者数は減少してきましたが、例年の同時期と比較するとやや多い状態です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第8週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

9.32

9.38

0.06

6位

流行性耳下腺炎

0.84

0.63

0.21

2位

インフルエンザ

8.78

13.64

4.86

7位

突発性発しん

0.61

0.54

0.07

3位

水痘

2.14

2.87

0.73

8位

咽頭結膜熱

0.54

0.37

0.17

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2.04

1.73

0.31

9位

伝染性紅斑

0.25

0.17

0.08

5位

流行性角結膜炎

1.03

0.69

0.34

10位

RSウイルス感染症

0.16

0.20

0.04

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 無菌性髄膜炎患者1名(6才、男児)の髄液からムンプスウイルスが検出されました。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第6週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

  インフルエンザの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では愛知県(45.3)、長野県(37.0)石川県(36.5)、富山県(36.4)、埼玉県(33.1)、福井県(31.1)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では佐賀県(0.83)、宮崎県(0.78)、福井県(0.77)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では山形県(5.2)、新潟県(4.8)、北海道(3.4)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(15.6)、愛媛県(13.1)、大分県(12.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(3.8)、沖縄県(3.4)、福岡県(3.2)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では島根県(0.26)、山梨県(0.24)、岐阜県(0.23)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では島根県(0.87)、青森県(0.86)、鳥取県(0.79)、福島県(0.77)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では京都府(0.03)、香川県(0.03)、高知県(0.03)、福岡県(0.03)が多い。風しんの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では青森県(0.05)、岐阜県(0.04)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では栃木県(0.02)、鹿児島県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(3.9)、島取県(2.7)、大分県(2.5)、島根県(2.5)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて39都道府県から310例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では大阪府(1.00)、青森県(0.67)、群馬県(0.67)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます