兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)

平成18年2月16日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成18年第6週(平成18年2月6日〜2月12日)コメント

全数把握感染症(県内第6週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症細菌性赤痢 4名(神戸市、海外渡航者)

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:急性脳炎(RSウイルス) 1名(尼崎市)

      後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名

      バンコマイシン耐性腸球菌感染症 1名(神戸市)

追加報告:アメーバ赤痢 1名(第5週、尼崎市)

 

インフルエンザ情報(県内第6週)

 県内の定点からの患者報告は3,764人(先週6,613人)、定点あたり患者数は19.50人(同34.26人)となっています。伊丹、社、豊岡健康福祉事務所管内は依然として定点あたり患者数が30人を超えています。県内全体的に患者数は減少していますが流行は続いています。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

県内の学級閉鎖等は、中播磨以外の地域から106校報告されています(先週168校)。累計では689校(昨年同期138校)となっています。

 全国的には、山形、山梨、高知県の保健所管内で定点あたり患者数が注意報レベルを超え、他の都道府県はすべて警報レベルを超えています。(第5週) 

 http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

また、宮城、香川、宮崎、鹿児島を除く43都道府県から今週(H18.1.29〜H18.2.4)1,944校(昨年同期967校)の学級閉鎖等が報告されています。(2月10日現在)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-11.pdf (国の感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第6週)

細菌性赤痢患者が今週4名報告されています。先週報告の2名と同一団体での発症です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は増減していますが、多めの状態が続いています。咽頭結膜熱の定点あたり患者数はやや増加しました。例年の同時期と比較すると多めの状態となっています。RSウイルス感染症の定点あたり患者数は減少してきました。例年の同時期と比較するとやや多い状態です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第6週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

インフルエンザ

19.50

34.26

14.76

6位

流行性耳下腺炎

0.51

0.71

0.20

2位

感染性胃腸炎

6.90

8.04

1.14

7位

突発性発しん

0.40

0.40

±0

3位

水痘

1.82

2.44

0.62

8位

咽頭結膜熱

0.29

0.25

0.04

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.47

1.58

0.11

9位

RSウイルス感染症

0.22

0.30

0.08

5位

流行性角結膜炎

0.60

0.66

0.06

10位

伝染性紅斑

0.21

0.24

0.03

 

医療機関情報

 県内(神戸市)の医療機関(耳鼻咽喉科)から、3〜4日発熱の続いた小児2名(1才、5才)からアデノウイルスが検出されたとの情報が寄せられました。初期の症状がインフルエンザと区別が付きにくく診療上注意が必要ではないかとの指摘です。なお、この2名はインフルエンザ陰性だったとのことです。 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第4週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は第45週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い状態が続いている。都道府県別では福井県(58.3)、愛媛県(48.6)、静岡県(46.1)、宮崎県(45.8)、愛知県(45.0)、佐賀県(44.2)、鳥取県(43.2)、兵庫県(43.0)、三重県(42.5)、広島県(42.2)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第50週以降、減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い状態が続いている。都道府県別では福井県(1.41)、岐阜県(0.72)、佐賀県(0.70)、香川県(0.66)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第1週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では石川県(4.2)、山形県(3.7)、新潟県(3.7)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(15.8)、三重県(14.9)、愛媛県(14.7)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では石川県(3.8)、福岡県(3.6)、愛媛県(3.4)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では岩手県(0.42)、島根県(0.39)、熊本県(0.29)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では島根県(2.0)、青森県(1.7)、福島県(1.3)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では佐賀県(0.04)、広島県(0.03)、大分県(0.03)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では青森県(0.02)、千葉県(0.02)、熊本県(0.02)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では沖縄県(0.03)、埼玉県(0.01)、東京都(0.01)、広島県(0.01)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では沖縄県(5.7)、鳥取県(3.5)、石川県(2.8)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて40都道府県から507例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続して減少した。都道府県別では大阪府(0.93)、愛媛県(0.83)、岡山県(0.60)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます