兵庫県感染症発生動向調査週報(平成18年)

平成18年2月9日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成18年第5週(平成18年1月30日〜2月5日)コメント

全数把握感染症(県内第5週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症細菌性赤痢 2名(神戸市)

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 1名(尼崎市) O26 VT

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 2名(西宮市)

      後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名

4週報告:急性脳炎(インフルエンザA型ウイルス) 1名(神戸市)

 

インフルエンザ情報(県内第5週)

 県内の定点からの患者報告は6,559人(先週8,299人)、定点あたり患者数は33.98人(同43.00人)となっています。神戸市、姫路市、伊丹、明石、加古川、社、龍野、福崎、豊岡、和田山健康福祉事務所管内の定点あたり患者数は警報レベルを超え、その他の地域は注意報レベルを超えています。洲本健康福祉事務所管内を除いてどの地域も先週より患者数は減少していますが流行は続いています。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

県内の学級閉鎖等は、淡路地域を除くすべての地域から168校報告されています(先週234校)。累計では583校(昨年同期52校)となっています。

 全国的には、山形、山梨、高知県の保健所管内で定点あたり患者数が注意報レベルを超え、他の都道府県はすべて警報レベルを超えています。(第4週) 

 http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

また、福島、茨城、大分、沖縄を除く43都道府県から今週(H18.1.22〜H18.1.29)2,090校(昨年同期426校)の学級閉鎖等が報告されています。(2月3日現在)

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-10.pdf (国の感染症情報センター)

 兵庫県ではインフルエンザ関係リーフレット

「冬の感染症をやっつけろ」 http://web.pref.hyogo.jp/sippei/flunor2005.pdf

「高病原性鳥インフルエンザ流行地域に旅行される皆様へ」 

http://web.pref.hyogo.jp/sippei/ryokou2005.pdf

を作成しています。疾病対策課ホームページをご覧ください。

 

定点把握感染症等の概況(県内第5週)

感染性胃腸炎の定点あたり患者数に大きな変動はありません。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は増減していますが、多めの状態が続いています。RSウイルス感染症の定点あたり患者数は増減はありますが減少してきました。例年の同時期と比較すると多い状態です。咽頭結膜熱の定点あたり患者数も例年の同時期と比較すると多めの状態となっています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第5週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

インフルエンザ

33.98

43.00

9.02

6位

流行性角結膜炎

0.66

0.66

±0

2位

感染性胃腸炎

7.89

7.50

0.39

7位

突発性発しん

0.38

0.57

0.19

3位

水痘

2.44

2.76

0.32

8位

RSウイルス感染症

0.30

0.57

0.27

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.58

1.34

0.24

9位

咽頭結膜熱

0.25

0.26

0.01

5位

流行性耳下腺炎

0.71

0.74

0.03

10位

伝染性紅斑

0.24

0.31

0.07

 

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 咽頭結膜熱患者2名(1才、男女各1名) 、滲出性扁桃炎患者2名(0〜1才、女児)の咽頭ぬぐい液および咽頭うがい液からからアデノウイルス2型がそれぞれ検出されています。

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第3週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は第45週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(61.7)、佐賀県(54.2)、福岡県(49.9)、鳥取県(44.7)、鹿児島県(43.6)、静岡県(42.7)、兵庫県(39.4)、山口県(39.2)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微減したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では福井県(1.32)、長野県(0.95)、佐賀県(0.74)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では山形県(5.3)、新潟県(3.7)、福井県(3.4)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では愛媛県(17.5)、新潟県(17.1)、福井県(15.6)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では沖縄県(3.6)、鳥取県(3.6)、愛媛県(3.2)が多い。手足口病の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では三重県(0.31)、岐阜県(0.28)、岩手県(0.26)、島根県(0.26)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では島根県(2.6)、青森県(1.8)、福島県(1.2)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岡山県(0.06)、大分県(0.06)、青森県(0.05)、福井県(0.05)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では大分県(0.03)、鹿児島県(0.02)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では福井県(0.05)、長崎県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(3.9)、長野県(3.1)、島根県(2.7)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて41都道府県から655例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約76%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では福島県(1.7)、愛媛県(1.3)、岡山県(1.0)が多い。

 

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます