兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成18年1月6日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成17年第51週(12月19日〜12月25日)、第52週(12月26日〜平成18年1月1日)コメント

全数把握感染症(県内第51,52週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 9名

(神戸市 2名、社健康福祉事務所管内 6名、洲本健康福祉事務所管内 1名、

すべて第51週)

O157 VT1+VT2+ 4名   O157 VT+ 3名   O26 VT1 2名   

4類感染症:つつが虫病 1名(神戸市、第52週)

5類感染症後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名(第51週)

追加報告  腸管出血性大腸菌感染症 1名(社健康福祉事務所管内、第50週、O157 VT1+VT2+) 

          ウイルス性肝炎(B型) 1名(神戸市、第50週)

      後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名(第50週)

 

インフルエンザ情報(県内第51,52週)

 県内の定点からの患者報告は533人(第51週)、807人(第52週)、定点あたり患者数はそれぞれ2.76人4.18人となっています。第52週は年末年始の休診と重なっているにもかかわらず患者数が増加しています。今後急激に増加してくると予想されます。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。地域的には赤穂健康福祉事務所管内、洲本健康福祉事務所管内では、定点あたり患者数がそれぞれ13.83人、15.13人となり、注意報レベルを超えています。学級閉鎖等については第51週に8校、累計12校(昨年同期5校)の報告がありました。加古川健康福祉事務所管内の12月8日採取の検体からAH3(A香港型)のインフルエンザウイルスが検出されています。

 全国的には兵庫県を含む14道府県の保健所管内で、定点あたり患者数が注意報レベルを超え、岡山、熊本県の保健所管内で今シーズン初めて警報レベルを超えました。(第50週) 

 http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

 北海道、岩手、宮城、山形、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、山梨、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、和歌山、島根、岡山、広島、香川、福岡、沖縄の23都道府県から累計191校(昨年同期53校)の学級閉鎖等が報告されています。(12月26日現在)

  http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-06.pdf (国の感染症情報センター)

 兵庫県ではインフルエンザ関係リーフレット

「冬の感染症をやっつけろ」 http://web.pref.hyogo.jp/sippei/flunor2005.pdf

「高病原性鳥インフルエンザ流行地域に旅行される皆様へ」 

http://web.pref.hyogo.jp/sippei/ryokou2005.pdf

を作成しています。疾病対策課ホームページをご覧ください。

 

定点把握感染症等の概況(県内第51,52週)

感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は2週連続減少しました。水痘の定点あたり患者数は、第51週減少しましたが第52週はやや増加しました。RSウイルス感染症の定点あたり患者数は増加が続いていましたが第52週はやや減少しました。例年より患者報告が多い状態に変わりはありません。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第52週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

8.99

14.90

5.91

6位

流行性耳下腺炎

0.61

0.80

0.19

2位

インフルエンザ

4.18

2.76

1.42

7位

流行性角結膜炎

0.54

0.46

0.08

3位

水痘

2.87

2.78

0.09

8位

突発性発しん

0.46

0.43

0.03

4位

RSウイルス感染症

1.24

1.30

0.06

9位

咽頭結膜熱

0.31

0.46

0.15

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.76

1.42

0.66

10位

伝染性紅斑

0.13

0.12

0.01

 

定点把握感染症等全国の概況 (第49週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザ定点当たり報告数は第45週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では山梨県(5.7)、岡山県(4.6)、山形県(4.4)、岩手県(3.6)、群馬県(2.6)、熊本県(2.6)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第42週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では福井県(1.32)、佐賀県(1.30)、石川県(1.17)、北海道(0.99)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では山形県(5.3)、石川県(3.7)、北海道(3.5)、鳥取県(3.4)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第41週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では山口県(31.5)、佐賀県(30.2)、福井県(29.2)、大分県(24.2)、静岡県(23.4)が多い。水痘の定点当たり報告数は第39週以降、増加が続いている。都道府県別では新潟県(4.0)、佐賀県(3.5)、石川県(3.2)、島根県(3.0)、広島県(3.0)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では三重県(0.93)、愛媛県(0.92)、群馬県(0.73)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では福島県(1.3)、島根県(1.00)、青森県(0.83)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では栃木県(0.09)、秋田県(0.06)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では奈良県(0.06)、富山県(0.03)、和歌山県(0.03)、大分県(0.03)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では沖縄県(0.06)、岐阜県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(5.1)、石川県(4.6)、長野県(4.6)、沖縄県(4.5)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて42都道府県から1,804例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では福島県(4.0)、岡山県(2.2)、青森県(1.8)、埼玉県(1.7)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

 

 

拡大図

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます