兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年12月15日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成17年第49週(12月5日〜12月11日)コメント

全数把握感染症(県内第49週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:オウム病 1名(神戸市)

5類感染症:報告はありません。

追加報告  急性脳炎 1名(柏原健康福祉事務所管内、第48週)

破傷風 1名(神戸市、第48週)

 

インフルエンザ情報(県内第49週)

 今週県内の定点から68名(先週51名)、定点あたり患者数0.35人(同0.26人)の報告で先週よりやや増加しています。地域的には、洲本健康福祉事務所管内の定点あたり患者数が3.00人となり、流行開始の目安となる定点あたり患者数1.0人を超えています。一般にインフルエンザの流行の立ち上がりは急激です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

 全国的には大阪府、熊本県の保健所管内で、定点あたり患者数が注意報レベルを超えています。(第48週)

  http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

 北海道、岩手、山形、群馬、東京、山梨、京都、大阪、島根、岡山、広島、福岡、沖縄の13都道府県から累計36校(昨年同期18校)の学級閉鎖等が報告されています。(12月9日現在)

  http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-04.pdf (国の感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第49週)

増加の続いていた感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週やや減少しました。しかし、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は、過去5年の同時期で比較すると依然多い状態となっています。水痘の定点あたり患者数の増加が続いています。特に福崎健康福祉事務所管内で多い状態です。RSウイルス感染症の定点あたり患者数もやや増加し、例年より多い患者報告が続いています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第49週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

16.01

16.79

0.78

6位

流行性耳下腺炎

0.52

0.84

0.32

2位

水痘

2.93

2.20

0.73

7位

突発性発しん

0.47

0.38

0.09

3位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.40

1.66

0.26

8位

インフルエンザ

0.35

0.26

0.09

4位

流行性角結膜炎

0.71

0.51

0.20

9位

伝染性紅斑

0.21

0.21

±0

5位

RSウイルス感染症

0.67

0.65

0.02

10位

咽頭結膜熱

0.17

0.31

0.14

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 下気道炎患者6名(うち4名はぜんそくを伴う)(男児1名、女児5名、0〜4才)の咽頭ぬぐい液あるいは鼻汁からそれぞれライノウイルスが検出されています。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第47週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態が続いている。都道府県別では山形県(2.2)、熊本県(1.4)、沖縄県(1.4)山梨県(1.3)、長野県(1.0)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第42週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態が続いている。都道府県別では福井県(1.18)、石川県(0.76)、山形県(0.73)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では山形県(4.4)、北海道(2.7)、新潟県(2.2)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第41週以降、増加が続いている。都道府県別では福岡県(17.3)、宮崎県(14.6)、兵庫県(14.4)、山口県(14.1)が多い。水痘の定点当たり報告数は第39週以降、増加が続いている。都道府県別では佐賀県(3.4)、新潟県(3.0)、青森県(3.0)、島根県(2.6)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第43週以降、減少が続いている。都道府県別では愛媛県(0.95)、宮崎県(0.78)、新潟県(0.65)、島根県(0.65)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では青森県(0.90)、島根県(0.87)、福島県(0.58)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では栃木県(0.13)、徳島県(0.09)、長野県(0.04)、岡山県(0.04)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では滋賀県(0.03)、沖縄県(0.03)、青森県(0.02)、鹿児島県(0.02)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第28週以降、減少が続いている。都道府県別では宮崎県(1.08)、高知県(0.52)、愛媛県(0.43)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では大阪府(0.02)、茨城県(0.01)、埼玉県(0.01)、千葉県(0.01)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では鳥取県(4.8)、沖縄県(4.7)、長野県(3.5)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて41都道府県から853例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では群馬県(1.7)、福島県(1.6)、岡山県(1.2)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

 

 

拡大図

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます