兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年12月8日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策について <手洗い・うがいが基本です  インフルエンザは予防から>

が厚生労働省から発表されています。詳細はホームページをご覧ください。  

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html (厚生労働省)

 

平成17年第48週(11月28日〜12月4日)コメント

全数把握感染症(県内第48週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症(社健康福祉事務所管内)    O157 VT2 4名

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(神戸市)

後天性免疫不全症候群(無症候性) 2名

梅毒(先天) 1名(神戸市)

追加報告  :レジオネラ症 1名(神戸市、第47週)   

 

インフルエンザ情報(県内第48週)

 今週県内の定点から51名(先週11名)、定点あたり患者数0.26人(同0.06人)の報告がありました。地域的には、定点あたり患者数が尼崎市1.80人、洲本健康福祉事務所管内1.50人と、流行開始の目安となる定点あたり患者数1.0人を超えています。一般にインフルエンザの流行の立ち上がりは急激です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、かかった場合はマスクを着用し、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

 全国的には熊本県の保健所管内で初めて、定点あたり患者数が注意報レベルを超えました。(第47週)

  http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国の感染症情報センター)

 北海道、岩手、山形、群馬、山梨、京都、島根、広島、沖縄の道府県から累計18校(昨年同期10校)の学級閉鎖等が報告されています。(12月2日現在)

  http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl05_06-03.pdf (国の感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第48週)

腸管出血性大腸菌感染症の報告は今週は4名となっています。患者およびその家族、濃厚接触者です。衛生管理には十分注意し、便で汚染された衣類、寝具、オムツなどは十分消毒をし、排便後や調理前には石けんで十分手を洗うなど二次感染防止に気をつけてください。

今週は多くの疾患で定点あたり患者数が増加しています。特に感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症の定点あたり患者数の増加が急激です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は、過去5年の同時期で比較すると多い状態となっています。RSウイルス感染症も例年より多い患者発生となっています。咽頭結膜熱の定点あたり患者数も例年の同時期で比較すると多くなっています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第48週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

16.79

14.40

2.39

6位

流行性角結膜炎

0.51

0.51

0.00

2位

水痘

2.20

1.76

0.44

7位

突発性発しん

0.38

0.61

0.23

3位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.66

1.29

0.37

8位

咽頭結膜熱

0.31

0.20

0.11

4位

流行性耳下腺炎

0.84

0.66

0.18

9位

インフルエンザ

0.26

0.06

0.20

5位

RSウイルス感染症

0.65

0.40

0.25

10位

伝染性紅斑

0.21

0.13

0.08

 

定点把握感染症等全国の概況 (第46週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では沖縄県(1.17)、熊本県(0.26)、青森県(0.15)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では山形県(0.97)、佐賀県(0.78)、福井県(0.59)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第41週以降、増加が続いている。都道府県別では山形県(2.5)、石川県(2.5)、北海道(2.3)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第41週以降、増加が続いている。都道府県別では福岡県(10.5)、兵庫県(10.4)、鳥取県(9.7)が多い。水痘の定点当たり報告数は第39週以降、増加が続いている。都道府県別では新潟県(2.4)、佐賀県(2.0)、青森県(1.9)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では愛媛県(1.43)、香川県(1.09)、宮崎県(0.78)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では香川県(0.09)、宮崎県(0.05)、福岡県(0.04)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では新潟県(0.03)、宮崎県(0.03)、青森県(0.02)、長野県(0.02)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第28週以降、減少が続いている。都道府県別では香川県(0.78)、高知県(0.77)、宮崎県(0.54)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では大分県(0.06)、岐阜県(0.04)、大阪府(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(4.3)、鳥取県(3.3)、山形県(3.3)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて41都道府県から674例の報告があり、第41週以降増加が続いている。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約74%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では福島県(2.3)、大阪府(1.4)、埼玉県(1.1)が多い。 

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます