兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年9月29日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第38週(9月19日〜9月25日)コメント

 

全数把握感染症(県内第38週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 3名(神戸市、尼崎市、伊丹健康福祉事務所管内 各1名)

  O157 VT1+VT2  1名   O157 VT2  1名  

O26 VT1+VT2+  1名

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:報告はありません。

追加報告 :ウイルス性肝炎(B型) 1名(加古川健康福祉事務所管内、第37週)

バンコマイシン耐性腸球菌感染症 1名(尼崎市、第37週)

 

定点把握感染症等の概況(県内第38週)

腸管出血性大腸菌感染症3名の発生報告となっています。神戸市の1名は、第35週報告の患者の再発です。暑さのピークは過ぎつつありますが、まだ発生動向には注意が必要です。

今週は多くの疾患で定点あたり患者数は減少しています。ヘルパンギーナの定点あたり患者数は減少してきたものの例年の同時期で比較すると多めの状態です。先週、先々週と患者数の多かった流行性角結膜炎も今週は急減しましたが、しばらくは動向に注意が必要です。8月下旬から9月の中旬にかけて神戸市内の保育園で同疾病の集団発生がおこっています。接触感染するので、眼分泌物はティッシュなどで拭き取り、手で直接触れない、手洗いを励行する、洗面器・タオルを共用しないなどの注意が必要です。先週患者数の増加した百日咳も今週は減少しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第38週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

2.44

2.70

-0.27

6位

手足口病

0.43

0.39

0.04

2位

ヘルパンギーナ

0.81

0.86

-0.05

7位

水痘

0.38

0.41

-0.04

3位

流行性角結膜炎

0.80

1.46

-0.66

8位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.36

0.37

-0.01

4位

突発性発しん

0.75

0.74

0.01

9位

咽頭結膜熱

0.16

0.21

-0.05

5位

流行性耳下腺炎

0.59

0.77

-0.18

10位

マイコプラズマ肺炎

0.14

0.07

0.07

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第36週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は横ばい状態が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(1.60)、山梨県(0.05)茨城県(0.03)、福井県(0.03)、鹿児島県(0.03)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第31週以降、減少が続いている。都道府県別では高知県(1.19)、石川県(0.93)、愛媛県(0.92)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では山形県(1.3)、北海道(1.1)、大分県(1.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(5.2)、大分県(4.8)、福井県(4.4)が多い。水痘の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では新潟県(1.05)、福井県(1.00)、佐賀県(0.91)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(3.2)、新潟県(3.1)、愛媛県(3.0)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では青森県(0.76)、福岡県(0.56)、島根県(0.43)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では栃木県(0.09)、広島県(0.07)、香川県(0.06)が多い。風しんの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では新潟県(0.03)、京都府(0.03)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第28週以降、減少が続いている。都道府県別では長野県(2.4)、新潟県(2.1)、山形県(2.1)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では京都府(0.03)、北海道(0.02)、群馬県(0.02)、千葉県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は3週連続して減少した。都道府県別では石川県(4.3)、沖縄県(3.6)、徳島県(2.4)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて37都道府県から74例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約70%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では宮城県(0.83)、山口県(0.78)、福島県(0.71)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます