兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年8月25日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第33週(8月15日〜8月21日)コメント

 

全数把握感染症(県内第33週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 3名(神戸市 2名、姫路市 1名)

O157 VT1+VT2  1名    O157 VT2  2名

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(伊丹健康福祉事務所管内)

ウイルス性肝炎(B型) 1名(洲本健康福祉事務所管内)      

後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名

追加報告 :クロイツフェルト・ヤコブ病(家族性CJD) 1名(尼崎市、第32週)

 

定点把握感染症等の概況(県内第33週)

腸管出血性大腸菌感染症は今週減少して3名の発生報告となっています。33週までの累計でみると例年より少ない状態です。今後もまだ暑い日が続くと思われます。食事前やトイレの後、生肉や生魚をさわったあとなどは手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、中まで十分火を通す、調理後は室温に放置しないなど衛生管理・感染予防に注意してください。また、少量の菌量でも感染するので、特にトイレ後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、衣類、寝具等は清潔を心がける、患者はなるべくシャワーですますなど二次感染予防に気をつけてください。

ヘルパンギーナの定点あたり患者数は順調に減少してきました。手足口病の定点あたり患者数も減少してきています。流行性耳下腺炎の定点あたり患者数は、例年より少なく推移しています。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は増減を繰り返し、大きな変化はありません。患者報告の多かった昨年、一昨年と比較すると今年は少なめに推移しています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は例年の同時期と比較すると多めの状態です。

兵庫県では、「感染症に注意しましょう」(疾病対策課)http://web.pref.hyogo.jp/sippei/17wnvrifuret.pdf「お子様やお年寄りを食中毒から守りましょう」(生活衛生課)というリーフレットを作成しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第33週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

2.27

3.05

0.78

6位

突発性発しん

0.60

0.64

0.04

2位

ヘルパンギーナ

1.70

2.26

0.56

7位

水痘

0.56

0.38

0.18

3位

流行性角結膜炎

0.89

0.66

0.23

8位

咽頭結膜熱

0.43

0.41

0.02

4位

流行性耳下腺炎

0.80

0.63

0.17

9位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.35

0.41

0.06

5位

手足口病

0.68

0.72

0.04

10位

伝染性紅斑

0.09

0.17

0.08

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 ヘルパンギーナ患者 1名(2才男児)の咽頭ぬぐい液からコクサッキーA6が検出されています。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第31週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態が続いている。都道府県別では沖縄県(4.67)、鹿児島県(0.32)、滋賀県(0.04)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福井県(1.5)、福岡県(1.4)、静岡県(1.3)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第22週以降、連続して減少が続いている。都道府県別では茨城県(1.38)、宮崎県(1.03)、福井県(0.95)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第21週以降、減少が続いている。都道府県別では宮崎県(6.6)、福井県(6.1)、大分県(5.8)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続して減少した。都道府県別では宮城県(1.9)、三重県(1.4)、埼玉県(1.3)、北海道(1.3)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続して減少した。都道府県別では山口県(7.6)、広島県(5.4)、岡山県(4.8)、鳥取県(4.2)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続して減少した。都道府県別では青森県(0.95)、秋田県(0.74)、山梨県(0.68)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では香川県(0.13)、岡山県(0.07)、和歌山県(0.06)が多い。風しんの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では福島県(0.10)、京都府(0.03)、大分県(0.03)、宮崎県(0.03)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続して減少した。都道府県別では宮崎県(8.2)、長野県(8.0)、新潟県(6.4)、福井県(5.8)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では奈良県(0.09)、京都府(0.03)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では石川県(3.8)、熊本県(2.6)、富山県(2.3)、長野県(2.3)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて32都道府県から36例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約69%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続して減少した。都道府県別では石川県(1.60)、福島県(1.00)、青森県(0.83)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます