兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年8月11日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第31週(8月1日〜8月7日)コメント

 

全数把握感染症(県内第31週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 10名

(神戸市 4名、尼崎市、加古川健康福祉事務所管内 各2名、龍野健康福祉事務所管内、福崎健康福祉事務所管内 各1名)   

O157 VT1+VT2  7名    O157 VT2  1名 

O157 VT+  1名    O26 VT1+VT2+  1名

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:報告はありません。

追加報告 :報告はありません。

 

定点把握感染症等の概況(県内第31週)

腸管出血性大腸菌感染症は今週10名の報告がありました。このうち6名は家族検便や接触者検便での探知です。少量の菌量でも感染するので、特にトイレ後やオムツ交換後は石けんを使って流水で手をよく洗い、衣類、寝具等は清潔を心がける、患者はなるべくシャワーですますなど二次感染予防に気をつけてください。今後も暑い日が続きます。一般的には食事前やトイレの後、生肉や生魚をさわったあとなどは手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、中まで十分火を通す、調理後は室温に放置しないなど衛生管理・感染予防に注意してください。

ヘルパンギーナ、手足口病、伝染性紅斑の定点あたり患者数は減少してきました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は例年の同時期と比較すると多めの状態です。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は、患者報告の多かった昨年、一昨年と比較すると今年は少なめに推移しています。ウイルスで汚染されたプールの水を介して流行することもあるので水泳前後のシャワーや、タオルの共用をさけることなどが大切です。

兵庫県では、「感染症に注意しましょう」(疾病対策課)http://web.pref.hyogo.jp/sippei/17wnvrifuret.pdf「お子様やお年寄りを食中毒から守りましょう」(生活衛生課)というリーフレットを作成しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第31週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

ヘルパンギーナ

3.08

4.48

1.40

6位

突発性発しん

0.76

0.93

0.17

2位

感染性胃腸炎

2.73

3.07

0.34

7位

水痘

0.70

0.86

0.16

3位

手足口病

0.98

1.28

0.30

8位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.56

0.60

0.04

流行性耳下腺炎

0.98

0.73

0.25

9位

咽頭結膜熱

0.54

0.54

±0

5位

流行性角結膜炎

0.97

0.74

0.23

10位

伝染性紅斑

0.16

0.16

±0

 

定点把握感染症等全国の概況 (第29週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は微減したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態が続いている。都道府県別では沖縄県(12.76)、鹿児島県(0.58)、三重県(0.05)が多く、沖縄県では第28週よりやや減少したが、鹿児島県では増加した。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山口県(1.12)、福岡県(1.05)、佐賀県(0.91)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第22週以降、連続して減少が続いている。都道府県別では宮崎県(1.5)、茨城県(1.2)、山形県(1.2)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第21週以降、減少が続いている。都道府県別では福井県(6.2)、宮崎県(5.7)、大分県(5.0)が多い。水痘の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では宮城県(2.6)、三重県(2.4)、群馬県(2.0)、静岡県(1.9)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では広島県(11.5)、山口県(10.5)、宮城県(3.9)、鳥取県(3.8)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山梨県(1.08)、福岡県(1.03)、福島県(0.90)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では和歌山県(0.10)、栃木県(0.09)、福岡県(0.09)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福島県(0.10)、大阪府(0.03)、大分県(0.03)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では三重県(10.4)、宮崎県(8.6)、石川県(7.9)、長野県(7.8)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福井県(0.05)、埼玉県(0.02)、新潟県(0.02)、大阪府(0.02)、兵庫県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では石川県(5.5)、富山県(2.7)、熊本県(2.5)、佐賀県(2.4)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて36都道府県から30例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続して増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では宮城県(1.2)、福島県(1.1)、山口県(1.1)、青森県(1.0)、愛媛県(1.0)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます