兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年7月28日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第29週(7月18日〜7月24日)コメント

 

全数把握感染症(県内第29週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 6名

(神戸市、尼崎市、龍野健康福祉事務所管内 各1名、洲本健康福祉事務所管内 3名)

O157 VT2  3名    O26VT1+  3名

4類感染症:報告はありません。

5類感染症報告はありません。

追加報告 急性脳炎 1名(伊丹健康福祉事務所管内、第28週)

クロイツフェルト・ヤコブ病(孤発性CJD) 1名(姫路市、第28週)

 

定点把握感染症等の概況(県内第29週)

腸管出血性大腸菌感染症は今週6名の報告がありました。洲本健康福祉事務所管内の3名は、家族や同一保育園の園児です。今後はさらに暑い日が多くなり、患者数も多くなる季節です。全国の患者発生数も増加しています。食事前やトイレの後、生肉や生魚をさわったあとなどは手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、中まで十分火を通す、調理後は室温に放置しないなど衛生管理・感染予防に注意してください。

増加の続いていたヘルパンギーナ、手足口病をはじめ、今週は多くの疾患で定点あたり患者数が減少しました。例年の同時期と比較するとやや多めであったA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数も減少しています。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は、この時期急増した昨年、一昨年と比較すると今年は少なめに推移しています。ウイルスで汚染されたプールの水を介して流行することもあるので水泳前後のシャワーや、タオルの共用をさけることなどが大切です。伝染性紅斑の定点あたり患者数も減少しました。

夏場に向けて感染症や食中毒の増える季節となります。兵庫県では、「感染症に注意しましょう」(疾病対策課)http://web.pref.hyogo.jp/sippei/17wnvrifuret.pdf「お子様やお年寄りを食中毒から守りましょう」(生活衛生課)というリーフレットを作成しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第29週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

ヘルパンギーナ

4.13

5.39

1.26

6位

突発性発しん

0.77

0.87

0.10

2位

感染性胃腸炎

2.95

3.59

0.64

7位

流行性角結膜炎

0.74

0.80

0.06

3位

手足口病

1.25

1.56

0.31

8位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.51

0.91

0.40

4位

水痘

1.00

0.84

0.16

9位

咽頭結膜熱

0.43

0.50

0.07

5位

流行性耳下腺炎

0.95

1.06

0.11

10位

伝染性紅斑

0.23

0.41

0.18

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 アデノウイルス3型が、咽頭結膜熱患者13名11ヶ月〜7才、男児8名、女児5名)、滲出性扁桃炎患者7名(1才〜7才、男児4名、女児3名)の咽頭ぬぐい液からそれぞれ検出されています。

 

定点把握感染症等全国の概況 (第27週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(11.24)、長野県(0.16)、愛知県(0.11)が多いが、沖縄県では、本島地域を中心とした報告数の増加が著しい。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では福岡県(1.5)、福井県(1.4)、熊本県(1.0)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第22週以降、減少が続いている。都道府県別では山形県(2.3)、宮崎県(2.3)、長野県(2.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第21週以降、連続して減少が続いている。都道府県別では福井県(9.3)、宮崎県(6.2)、大分県(5.6)、福島県(5.6)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(3.0)、静岡県(2.2)、三重県(2.0)、群馬県(2.0)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第18週以降、連続して増加が続いている。都道府県別では広島県(12.0)、山口県(8.3)、福島県(3.8)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続して減少した。都道府県別では福岡県(1.3)、神奈川県(0.9)、福島県(0.9)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では和歌山県(0.13)、千葉県(0.05)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では富山県(0.07)、千葉県(0.04)、島根県(0.04)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第12週以降、連続して増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では三重県(17.8)、富山県(14.2)、愛知県(12.9)、石川県(11.4)、埼玉県(11.1)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では鳥取県(0.05)、茨城県(0.02)、埼玉県(0.02)、千葉県(0.02)、長野県(0.02)、長崎県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では石川県(4.8)、茨城県(2.8)、富山県(2.8)、沖縄県(2.7)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて32都道府県から16例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下が全体の44%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続して減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では岡山県(2.0)、福島県(1.0)、石川県(1.0)が多い。

 

 

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます