兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年7月14日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第27週(7月4日〜7月10日)コメント

全数把握感染症(県内第27週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(神戸市)   O157VT2+   

4類感染症A型肝炎 1名(姫路市)

      レジオネラ症 1名(神戸市)

5類感染症:報告はありません。

追加報告 :ウイルス性肝炎(B型) 2名(尼崎市、加古川健康福祉事務所管内 各1名、第26週)

      ウイルス性肝炎(C型) 1名(尼崎市、第26週)

      後天性免疫不全症候群(無症候性) 1名(第26週)

      後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名(第26週)

 

定点把握感染症等の概況(県内第27週)

腸管出血性大腸菌感染症は今週1名の報告がありました。今後はさらに暑い日が多くなり、患者数も多くなる季節です。食事前やトイレの後、生肉や生魚をさわったあとなどは手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、中まで十分火を通す、調理後は室温に放置しないなど衛生管理・感染予防に注意してください。

感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は今週も減少しました。このところ患者数の多い状態が続いていましたが、例年の同時期と比較すると同じ程度の報告数となりました。ヘルパンギーナ、手足口病の定点あたり患者数が増加しています。流行性耳下腺炎の定点あたり患者数は例年と比較すると少なめですが、徐々に増加してきています。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は今週は減少しました。汚染されたプールの水を介して流行することもあります。水泳前後のシャワーや、タオルの共用をさけることなどが大切です。伝染性紅斑の定点あたり患者数は例年と同程度の報告となっています。

今後夏場に向けて感染症や食中毒の増える季節となります。兵庫県では、「感染症に注意しましょう」(疾病対策課)http://web.pref.hyogo.jp/sippei/17wnvrifuret.pdf「お子様やお年寄りを食中毒から守りましょう」(生活衛生課)というリーフレットを作成しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第27週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

ヘルパンギーナ

4.54

3.31

1.23

6位

流行性耳下腺炎

0.98

0.93

0.05

2位

感染性胃腸炎

3.91

4.48

0.57

7位

突発性発しん

0.85

0.77

0.08

3位

手足口病

1.45

0.95

0.50

8位

咽頭結膜熱

0.41

0.56

0.15

4位

水痘

1.33

1.82

0.49

9位

流行性角結膜炎

0.40

0.80

0.40

5位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.02

1.22

0.20

10位

伝染性紅斑

0.38

0.46

0.08

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第25週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(3.84)、宮崎県(0.12)、長野県(0.11)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第18週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では福岡県(1.8)、石川県(1.7)、福井県(1.4)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続して減少している。都道府県別では山形県(2.7)、宮崎県(2.7)、茨城県(2.4)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は4週連続して減少した。都道府県別では大分県(7.0)、鳥取県(6.5)、福井県(6.2)、福島県(6.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続して減少した。都道府県別では福井県(2.8)、青森県(2.7)、静岡県(2.7)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第18週以降、増加が続いている。都道府県別では広島県(5.4)、沖縄県(5.4)、福島県(3.8)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福岡県(1.7)、神奈川県(1.4)、福島県(1.2)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では広島県(0.12)、高知県(0.06)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では滋賀県(0.06)、岩手県(0.05)、群馬県(0.05)、宮崎県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第12週以降、一貫して増加が続いている。都道府県別では富山県(12.9)、三重県(11.8)、愛知県(6.4)、埼玉県(5.9)、山形県(5.8)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では群馬県(0.10)、千葉県(0.04)、徳島県(0.04)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続して増加した。都道府県別では石川県(3.5)、広島県(2.8)、福井県(2.7)、熊本県(2.6)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて32都道府県から24例の報告があり、報告数は微増した。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では宮城県(2.2)、石川県(2.0)、岡山県(1.6)、埼玉県(1.4)が多い。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます