兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年7月7日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第26週(6月27日〜7月3日)コメント

全数把握感染症(県内第26週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 5名

(神戸市 1名、姫路市 3名、宝塚健康福祉事務所管内 1名)

O157 VT1+VT2+ 3名   O157 VT2+ 名     

4類感染症:報告はありません。      

5類感染症:ウイルス性肝炎(B型) 2名(神戸市、加古川健康福祉事務所管内 各1名)

     梅毒(早期顕症U期) 1名(赤穂健康福祉事務所管内

追加報告 :報告はありません。

 

 

定点把握感染症等の概況(県内第26週)

腸管出血性大腸菌感染症は今週5名の報告がありました。姫路市の3名は家族内発生です。今後はさらに暑い日が多くなり、患者数も多くなる季節です。食事前やトイレの後、生肉や生魚をさわったあとなどは手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、中まで十分火を通す、調理後は室温に放置しないなど衛生管理・感染予防に注意してください。

感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は減少しました。このところ患者数の多い状態が続いていましたが、例年の同時期と比較すると同じ程度の報告数となりました。ヘルパンギーナ、手足口病の定点あたり患者数が増加しています。流行性耳下腺炎の定点あたり患者数は例年と比較すると少なめですが、徐々に増加してきています。咽頭結膜熱は昨年、一昨年と同様に患者数の多い状態となっています。伝染性紅斑の定点あたり患者数は例年と同様ですが、やや患者数の多い状態となっています。

今後夏場に向けて感染症や食中毒の増える季節となります。兵庫県では、「感染症に注意しましょう」(疾病対策課)、「お子様やお年寄りを食中毒から守りましょう」(生活衛生課)というリーフレットを作成しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第26週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

4.28

4.75

0.47

6位

流行性耳下腺炎

0.93

0.78

0.15

2位

ヘルパンギーナ

3.21

1.95

1.26

7位

流行性角結膜炎

0.80

0.54

0.26

3位

水痘

1.81

1.76

0.05

8位

突発性発しん

0.75

0.77

0.02

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.20

1.55

0.35

9位

咽頭結膜熱

0.56

0.57

0.01

5位

手足口病

0.95

0.64

0.31

10位

伝染性紅斑

0.46

0.45

0.01

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第24週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(1.78)、島根県(0.49)、宮城県(0.33)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第18週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では石川県(1.9)、福岡県(1.5)、福井県(1.3)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続して減少した。都道府県別では山口県(3.2)、北海道(2.7)、山形県(2.7)、宮崎県(2.7)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続して減少した。都道府県別では福井県(8.5)、福島県(6.7)、大分県(6.5)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では長野県(4.0)、山形県(3.9)、埼玉県(3.6)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第18週以降、増加が続いている。都道府県別では沖縄県(7.2)、広島県(4.6)、福島県(2.3)、山口県(2.1)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福岡県(1.68)、佐賀県(1.04)、神奈川県(0.97)、福島県(0.94)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では広島県(0.08)、栃木県(0.07)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では岐阜県(0.08)、和歌山県(0.07)、岩手県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第12週以降、一貫して増加が続いている。都道府県別では富山県(9.8)、三重県(7.9)、愛知県(3.8)、岐阜県(3.7)、熊本県(3.6)が多い。麻しんの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(0.05)、鳥取県(0.05)、熊本県(0.04)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では石川県(4.0)、福井県(2.7)、広島県(2.6)、佐賀県(2.6)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて32都道府県から19例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下が全体の63%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では石川県(1.8)、山口県(1.4)、埼玉県(1.2)、群馬県(1.2)が多い。

 

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます