兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年6月16日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年第23週(6月6日〜6月12日)コメント

全数把握感染症(県内第23週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 2名(神戸市、西宮市 各1名)

O157 VT1+VT2+ 1名    O26 VT1+ 1名       

4類感染症:報告はありません。       

5類感染症:後天性免疫不全症候群(無症性) 2名

追加報告 :ウイルス性肝炎(B型) 1名(洲本健康福祉事務所管内、第22週)

      劇症型溶血性レンサ球菌感染症 1名(洲本健康福祉事務所管内、第22週)

後天性免疫不全症候群(AIDS) 1名(第21週)

 

定点把握感染症等の概況(県内第23週)

腸管出血性大腸菌感染症が今週は2名報告されています。梅雨入りを迎え、腸管出血性大腸菌感染症をはじめ食中毒も増えてくる季節です。食事前やトイレ後の手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、室温に放置しないなど注意してください。

今週は多くの疾患で定点あたり患者数が増加しています。感染性胃腸炎の定点あたり患者数は今週減少していますが、例年の同時期と比較すると多い状態です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は多い状態が続いています。家族や学校で集団発生が起こることもあります。患者との濃厚接触をさける、うがい、手洗いをするなど感染予防が大切です。ヘルパンギーナ、手足口病の定点あたり患者数もさらに増加してきました。咽頭結膜熱の定点あたり患者数は増減を繰り返しながら今後も増加していくと思われます。別名プール熱とも言われ、ウイルスに汚染されたプールの水を介して感染することもあります。うがい、手洗い、水泳前後のシャワーなど大切です。伝染性紅斑も増加しています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第23週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

7.85

9.27

1.42

6位

咽頭結膜熱

0.67

0.59

0.08

2位

水痘

2.81

2.41

0.40

突発性発しん

0.67

0.66

0.01

3位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2.01

1.93

0.08

8位

流行性角結膜炎

0.66

0.60

0.06

4位

流行性耳下腺炎

0.85

0.63

0.22

9位

伝染性紅斑

0.46

0.41

0.05

5位

ヘルパンギーナ

0.78

0.59

0.19

10位

手足口病

0.45

0.23

0.22

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第21週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では鳥取県(5.0)、沖縄県(2.6)、秋田県(2.4)、北海道(2.0)、広島県(1.9)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では福井県(1.3)、石川県(1.2)、新潟県(1.2)、宮崎県(0.9)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では石川県(3.6)、北海道(3.6)、新潟県(3.1)、山形県(3.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では福井県(12.2)、新潟県(11.8)、福島県(10.5)、鳥取県(9.6)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では富山県(4.7)、福島県(4.4)、新潟県(4.1)、静岡県(4.0)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第18週以降、増加が続いている。都道府県別では沖縄県(10.5)、広島県(2.2)、鳥取県(1.8)、熊本県(1.4)が多いが、沖縄県では高値が続いている。伝染性紅斑の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では福岡県(1.14)、山梨県(1.04)、佐賀県(0.91)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では栃木県(0.09)、福井県(0.09)が多い。風しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では岡山県(0.06)、香川県(0.03)、宮崎県(0.03)、沖縄県(0.03)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第12週以降、連続して増加が続いている。都道府県別では富山県(3.7)、愛媛県(2.8)、岐阜県(2.3)、佐賀県(2.2)、大分県(2.2)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微増した。都道府県別では東京都(0.04)、和歌山県(0.03)、群馬県(0.02)、千葉県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では福井県(3.3)、石川県(2.9)、香川県(2.4)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて29都道府県から22例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下が全体の50%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では石川県(3.2)、山口県(1.4)、福島県(1.0)、群馬県(1.0)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます