兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年5月10日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年4月1日より政令市を除く県下の健康福祉事務所(保健所)の再編があり、結核・感染症対策に従事する事務所が従来の25事務所から13事務所になりました。定点医療機関の数や配置に変更はありません。事務所の再編については http://web.pref.hyogo.jp/singyou/kenminkyoku/saihenitiran.htm をご覧ください。

 

平成17年第17週(4月25日〜5月1日)コメント

全数把握感染症(県内第17週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症腸管出血性大腸菌感染症 1名(柏原健康福祉事務所管内)   O157 VT1(+)VT2(+)

4類感染症:報告はありません。

5類感染症破傷風 1名(神戸市)

 

 

インフルエンザ情報(県内第17週)

県内の定点からは依然402名(先週531名)の患者報告があり、定点あたり患者数は2.05人(先週2.71人)となっています。

全国的には、10道県で定点当たり患者数が警報基準を超えている地域があります。(第16週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国立感染症研究所感染症情報センター)

 

 

定点把握感染症等の概況(県内第17週)

 感染性胃腸炎の定点当たり患者数は微減しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり患者数が急増しています。咽頭結膜熱の定点当たり患者数は例年よりやや多い状態で推移していましたが、今週さらに急増しています。別名プール熱とも言われ、ウイルスに汚染されたプールの水を介して感染することもあります。うがい、手洗い、水泳前後のシャワーなど大切です。今後夏型感染症である手足口病、ヘルパンギーナも増加してくると思われます。

暑い日が多くなり、腸管出血性大腸菌感染症食中毒も増えてくる季節です。食事前やトイレ後の手洗いを十分に行い、できるだけ加熱調理したものを食べる、室温に放置しないなど注意してください。

 

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第17週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

7.49

8.23

0.74

6位

流行性角結膜炎

0.74

0.69

0.05

2位

インフルエンザ

2.05

2.71

0.66

7位

咽頭結膜熱

0.66

0.26

0.40

3位

水痘

1.78

1.86

0.08

8位

流行性耳下腺炎

0.55

0.66

0.11

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.23

0.93

0.30

9位

伝染性紅斑

0.16

0.21

0.05

5位

突発性発疹

0.77

0.72

0.05

10位

ヘルパンギーナ

0.15

0.12

0.03

 

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 アデノウイルス1型咽頭結膜熱患者 1名30歳代女性)、滲出性扁桃炎患者 1名(2歳男児)の咽頭ぬぐい液から、アデノウイルス2型咽頭結膜熱患者 1名(1歳男児)、滲出性扁桃炎患者 2名(1歳女児、4歳男児)、上気道炎患者 1名(11ヶ月男児)の咽頭ぬぐい液からそれぞれ検出されました。

 

 

定点把握感染症等全国の概況 (第15週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数はさらに減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態は継続している。都道府県別では秋田県(18.3)、沖縄県(12.0)、北海道(9.6)、鳥取県(9.5)、福井県(8.8)が多い。秋田県では前週と横ばいであり、北海道、鳥取県では前週よりも増加している。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岐阜県(0.68)、宮崎県(0.50)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では北海道(3.1)、山形県(2.8)、富山県(2.6)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(16.4)、福井県(15.5)、鳥取県(12.4)、大分県(10.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(4.8)、大分県(2.9)、宮崎県(2.8)が多いが、特に沖縄県では第4週以降、全国で最も高い値が続いている。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では佐賀県(0.87)、高知県(0.84)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では福井県(0.18)、沖縄県(0.06)が多い。風しんの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では徳島県(0.04)、鹿児島県(0.04)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第12週以降増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では愛媛県(1.16)、高知県(0.90)、佐賀県(0.52)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では鹿児島県(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では福井県(3.6)、福岡県(2.2)、熊本県(2.2)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて31都道府県から34例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下が全体の59%である。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では岡山県(3.0)、山口県(1.67)、石川県(1.20)、群馬県(1.20)が多い。

 

 

目で見る動向(県内)

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます