兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年4月28日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

平成17年4月1日より政令市を除く県下の健康福祉事務所(保健所)の再編があり、結核・感染症対策に従事する事務所が従来の25事務所から13事務所になりました。定点医療機関の数や配置に変更はありません。事務所の再編については http://web.pref.hyogo.jp/singyou/kenminkyoku/saihenitiran.htm をご覧ください。

 

平成17年第16週(4月18日〜4月24日)コメント

全数把握感染症(県内第16週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:コレラ 2名(尼崎市)(海外渡航者)

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症髄膜炎菌性髄膜炎 1名(神戸市)

      アメーバ赤痢 1名(神戸市 第15週)  

 

インフルエンザ情報(県内第16週)

県内の定点からは531名(先週525名)、定点あたり患者数は2.71人(先週2.68人)となっています。定点当たり患者数が微増しています。依然学級閉鎖が、 東播磨地域および神戸地域で5校(幼稚園1校、小学校4校)報告されています(4月27日記者発表)。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には、16道県に定点当たり患者数が注意報基準値あるいは警報基準を超えている地域があります。(第15週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国立感染症研究所感染症情報センター)

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)171例AH3(A香港型)1,772例B型2,761例報告されています(4月22日現在)。県内ではAH11例AH373例(神戸市61例含む)とB型138例(神戸市123例含む)分離されています(4月28日現在県情報センター把握分)。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif (国立感染症研究所感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第16週)

 感染性胃腸炎の定点当たり患者数が増加してきました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり患者数は多い状態が続いています。咽頭結膜熱の定点当たり患者数は増減がありますが、例年の同時期としては多めの状態です。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第16週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

8.23

7.24

0.99

6位

流行性角結膜炎

0.69

0.94

0.25

2位

インフルエンザ

2.71

2.68

0.03

7位

流行性耳下腺炎

0.66

0.48

0.18

3位

水痘

1.86

1.57

0.29

8位

咽頭結膜熱

0.26

0.28

0.02

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.93

0.93

±0

9位

伝染性紅斑

0.21

0.23

0.02

5位

突発性発しん

0.72

0.77

0.05

10位

マイコプラズマ肺炎

0.14

0.07

0.07

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 滲出性扁桃炎患者1名1歳男児)からアデノウイルス1型が、同じく滲出性扁桃炎患者2名(10ヶ月女児、4歳男児)からアデノウイルス2型が検出されました。

 

GW中海外へ渡航される方も多いことから、現在海外で注意すべき感染症について厚生労働省から情報提供されています。詳しくはHPをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0425-1.html (厚生労働省)

 

定点把握感染症等全国の概況 (第14週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は5週間連続で大きく低下したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い状態は継続している。都道府県別では沖縄県(18.7)、秋田県(18.6)、福井県(12.5)、青森県(12.3)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では岐阜県(0.42)、福井県(0.41)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山形県(2.1)、石川県(2.1)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では宮崎県(17.8)、福井県(13.9)、鳥取県(9.9)、大分県(9.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では沖縄県(4.6)、宮崎県(3.2)、三重県(2.7)、福岡県(2.7)が多いが、特に沖縄県では第4週以降、全国で最も高い値が続いている。手足口病の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では沖縄県(0.56)、高知県(0.52)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では福井県(0.18)、栃木県(0.07)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福島県(0.06)、岡山県(0.06)、沖縄県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では愛媛県(0.78)、岐阜県(0.53)、和歌山県(0.39)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福井県(0.05)、高知県(0.03)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(3.5)、熊本県(2.3)、福岡県(2.2)、佐賀県(2.1)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて34都道府県から44例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では、1歳以下が全体の75%を占めている。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では山口県(1.67)、石川県(1.20)が多い。 

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます