兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年3月17日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成17年第10週(3月7日〜3月13日)コメント       

全数把握感染症(県内第10週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:細菌性赤痢 2名(川西健康福祉事務所、

神戸市 各1名)(いずれも海外渡航者)

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:アメーバ赤痢 1名(赤穂健康福祉事務所)

破傷風 1名(西脇健康福祉事務所管内)

 

オウム病は今年になって県内ですでに4例報告がされています(例年の年間報告数0〜3例)。全国的にも報告が多い傾向にあります。(上図でH14(水色線)は島根県の鳥類公園で集団感染があった年のものです。また、グラフはその時々の速報値に基づくものなので、部分的に右下がりになることがあります。)今週は報告がありませんでした。

        

インフルエンザ情報(県内第10週)

県内の定点からは8,377名(先週10,287名)、定点あたり患者数42.74人(先週52.48人)の報告となって患者数は減少に転じました。定点当たり患者数は依然として過去5年間で最高となっています。県全体としても、またほとんどの保健所(健康福祉事務所)管内においても警報基準値を超えています。学級閉鎖等の報告は今週129校(先週216校)、累計で828校(昨年同期507校)となっています(3月16日記者発表)。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には、すべての都道府県で定点当たり患者数が警報基準を超えています。(第9週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国立感染症研究所感染症情報センター)

沖縄県を除く全国の都道府県からから累計9,950校の学級閉鎖等が報告されています(3月11日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-17.pdf (国立感染症研究所感染症情報センター)

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)113例AH3(A香港型)707例B型1,334例報告されています(3月11日現在)。県内ではAH11例AH351例(神戸市39例含む)とB型98例(神戸市83例含む)分離されています(3月11日現在県情報センター把握分)。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif (国立感染症研究所感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第10週)

 特に目立った動向はありませんが、感染性胃腸炎と流行性耳下腺炎の患者数が例年の同時期と比べて少な目となっています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第10週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

インフルエンザ

42.74

52.48

-9.74

6位

流行性耳下腺炎

0.49

0.51

-0.02

2位

感染性胃腸炎

7.42

7.79

-0.37

流行性角結膜炎

0.49

0.29

0.20

3位

水痘

1.92

2.13

-0.21

8位

伝染性紅斑

0.19

0.20

-0.01

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.13

1.14

-0.01

9位

咽頭結膜熱

0.14

0.16

-0.02

5位

突発性発疹

0.55

0.52

0.03

10位

ヘルパンギーナ

0.09

0.04

0.05

 

  

定点把握感染症等全国の概況 (第8週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

 インフルエンザの定点当たり報告数は6週間連続で大幅な増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では宮崎県(72.4)、新潟県(70.8)、長野県(69.7)、山口県(69.2)、福井県(68.4)、佐賀県(65.3)、愛知県(64.1)、熊本県(62.7)、石川県(62.5)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では大分県(0.92)、福井県(0.52)、熊本県(0.42)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では山形県(3.3)、石川県(3.1)、山梨県(2.7)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(20.1)、宮崎県(12.3)、宮城県(12.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では沖縄県(5.9)、大分県(4.0)、宮崎県(3.8)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では徳島県(1.32)、香川県(0.59)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では佐賀県(0.87)、福岡県(0.75)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では愛媛県(0.08)、秋田県(0.06)が多い。風しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では滋賀県(0.06)、青森県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では熊本県(0.54)、岡山県(0.20)、宮崎県(0.19)が多い。麻しんの定点当たり報告数は微減した。都道府県別では滋賀県(0.03)、大阪府(0.02)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では、福井県(6.2)、佐賀県(2.8)、福岡県(2.6)が多い。福井県では2004年の第42週以降、高値が続いている。RSウイルス感染症はゼロ報告を含めて37都道府県から79例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では1歳以下が全体の70%である。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。しかし、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では山口県(1.67)、秋田県(0.86)、埼玉県(0.78)が多い。

 

目で見る動向(県内)

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます