兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年2月24日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成17年第7週(2月14日〜2月20日)コメント

全数把握感染症(県内第7週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:報告はありません。

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:ウイルス性肝炎(B型) 1名(神戸市)

       梅毒(晩期顕症) 1名(神戸市)

 

インフルエンザ情報(県内第7週)

県内の定点から6,979名(先週4,063名)、定点あたり患者数35.61人(先週20.73人)の報告となって急増しています。県内では15健康福祉事務所管内で定点あたり患者数が警報基準値を超え、13健康福祉事務所管内で定点あたり患者数が注意報基準値を超えています。地域的には阪神地域から東・北播磨地域にかけて特に流行が大きくなっています。学級閉鎖等の報告は、今週128校、累計266校となっています。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的にはすべての都道府県で定点当たり患者数が警報基準、あるいは注意報基準を超えています。(第6週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国立感染症研究所感染症情報センター)

秋田、香川、愛媛、沖縄を除く全国の都道府県からから累計3,009校の学級閉鎖等が報告されています(2月18日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-14.pdf (国立感染症研究所感染症情報センター)

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)108例AH3(A香港型)310例B型527例報告されています(2月18日現在)。県内ではAH328例(神戸市27例含む)とB型42例(神戸市36例含む)分離されています(2月8日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif (国立感染症研究所感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第7週)

 感染性胃腸炎の定点当たり患者数が3週連続で減少してきましたが、今週は横ばいです。A群溶血性レンザ球菌咽頭炎の定点あたり患者数は過去5年で比較すると多い傾向にありましたが、今週は減少しました。伝染性紅斑、咽頭結膜熱は増減を繰り返しています。RSウイルス感染症の定点当たり患者数は減少してきました。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第7週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

インフルエンザ

35.61

20.73

14.88

6位

流行性耳下腺炎

0.53

0.37

0.16

2位

感染性胃腸炎

8.75

8.69

0.06

7位

流行性角結膜炎

0.37

0.34

0.03

3位

水痘

1.97

2.04

0.07

8位

伝染性紅斑

0.30

0.18

0.12

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.09

1.42

0.33

9位

マイコプラズマ肺炎

0.17

0.17

5位

突発性発しん

0.58

0.55

0.03

10位

咽頭結膜熱

0.16

0.19

0.03

 

検査情報(兵庫県立健康環境科学研究センター)

 肺炎患者1名(1才6カ月女児)及び胃腸炎と敗血症疑い患者1名(0才1カ月女児)のいずれも咽頭ぬぐい液からRSウイルスが検出されました。

  

定点把握感染症等全国の概況 (第5週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は大幅な増加が続いている。都道府県別では埼玉県(38.7)、三重県(37.2)、千葉県(30.5)、神奈川県(27.2)、宮崎県(26.8)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微増し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多く、都道府県別では福井県(0.86)、新潟県(0.65)、北海道(0.59)、山口県(0.59)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山形県(4.3)、高知県(3.0)、富山県(3.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(27.7)、宮城県(16.7)、宮崎県(15.7)が多い。水痘の定点当たり報告数は微減し、第1週以降減少傾向が続いている。都道府県別では沖縄県(7.6)、宮崎県(5.2)、大分県(3.4)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では青森県(0.79)、石川県(0.79)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では佐賀県(1.13)、福島県(0.85)が多い。百日咳の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では高知県(0.10)、群馬県(0.03)、滋賀県(0.03)、香川県(0.03)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数はほぼ横ばいである。都道府県別では福井県(7.2)、佐賀県(3.0)、熊本県(3.0)が多い。福井県では2004年第42週以降、定点当たり報告数3.0以上の高値が続いている。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて39都道府県から219例の報告があり、第1週以降減少が続いている。年齢別では、1歳以下が全体の71%である。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では愛知県(1.15)、山口県(0.89)、が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます