兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年2月10日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成17年第5週(1月31日〜2月6日)コメント

全数把握感染症(県内第5週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:報告はありません。

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(高砂健康福祉事務所管内) O146 VT1+

4類感染症:報告はありません。

5類感染症:急性脳炎(単純ヘルペスウイルス) 1名(神戸市)

 

インフルエンザ情報(県内第5週)

県内の定点から1450名(先週634名)、定点あたり患者数7.40人(先週3.23人)の報告となり、流行が立ち上がってきています。県内では尼崎市及び川西、三木、高砂、佐用の各健康福祉事務所管内からの定点あたり患者数が注意報基準値を超えています。インフルエンザは一般に流行の立ち上がりが急激です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には定点当たり患者数が警報基準を超えているのは新潟、埼玉、東京、神奈川、静岡、三重、兵庫、佐賀、鹿児島の9都県、注意報基準をこえているのは、北海道、福島、栃木、群馬、茨城、千葉、富山、石川、福井、岐阜、愛知、大阪、島根、山口、高知、福岡、長崎、大分、熊本、宮崎、沖縄の21道府県となりました(第4週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国立感染症研究所感染症情報センター)

全国から累計631校の学級閉鎖等が報告されています(2月4日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-12.pdf (国立感染症研究所感染症情報センター)

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)68例AH3(A香港型)166例B型229例報告されています(2月4日現在)。県内ではAH328例(神戸市27例含む)とB型42例(神戸市36例含む)分離されています(2月8日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif (国立感染症研究所感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第5週)

 感染性胃腸炎の定点当たり患者数が減少してきました。感染性胃腸炎の原因の1つであるノロウイルス関連して以下の情報が掲載されています。

「ノロウイルスによる胃腸炎の予防について」

  http://web.pref.hyogo.jp/sippei/norovirus.htm (県疾病対策課)

「老人福祉施設等において感染症・食中毒が疑われる事例が発生した場合の対応について」

  http://web.pref.hyogo.jp/sippei/topix.htm (県疾病対策課)

「今冬の感染性胃腸炎の集団発生事例について」

  http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/01/h0112-3.html(厚生労働省)

「ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A」

  http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html(厚生労働省)

 

 A群溶血性レンザ球菌咽頭炎の定点あたり患者数はやや減少しましたが、過去5年で比較すると多い状態となっています。RSウイルス感染症の患者数も比較的多くなっています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第5週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

10.48

12.71

2.23

6位

突発性発しん

0.62

0.73

0.11

2位

インフルエンザ

7.40

3.23

4.17

7位

流行性耳下腺炎

0.59

0.50

0.09

3位

水痘

2.08

1.41

0.67

8位

伝染性紅斑

0.31

0.44

0.13

4位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.45

1.52

0.07

9位

咽頭結膜熱

0.23

0.14

0.09

5位

流行性角結膜炎

0.86

0.66

0.20

10位

RSウイルス感染症

0.20

0.25

0.05

 

国内で初の変異型クロイツフェルトヤコブ病症例が確定(2月4日)

   http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/02/h0204-3.html(厚生労働省)

   http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/vcjd/index.html (厚生労働省)

 

定点把握感染症等全国の概況 (第3週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数は前週の約4倍に増加し、流行開始の基準値とされる1.0を大きく上回った。都道府県別では群馬県(7.9)、三重県(7.4)、埼玉県(5.9)、千葉県(5.4)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は緩やかな減少傾向にある。しかし、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多く、都道府県別では福井県(0.91)、北海道(0.66)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では、山形県(4.1)、宮崎県(3.5)、富山県(3.3)、が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は微増した。過去5年間の同時期と比較してかなり多く、都道府県別では福井県(29.8)、宮崎県(25.9)、宮城県(20.9)、山口県(20.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では宮崎県(5.8)、沖縄県(4.5)が多い。年齢別では、5歳以下の報告が全体の89%を占めている。手足口病の定点当たり報告数は増加した。過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では島根県(1.26)、宮崎県(1.19)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では島根県(0.09)、福岡県(0.04)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(4.4)、佐賀県(2.1)、福岡県(2.0)が多い。年齢別では、1〜9歳からの報告が全体の89%を占めている。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて43都道府県から335件と減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の82%を占めている。都道府県別では兵庫県(42例)、大阪府(41例)からの報告が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では愛媛県(1.7)、岡山県(1.0)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます