兵庫県感染症発生動向調査週報(平成17年)

平成17年2月3日 兵庫県感染症情報センタ−発行

この週報は感染症発生動向調査の患者情報について、速報性を重視して発行するものです。そのため、患者数は確定した値ではありません。場合によっては集計されない保健所(健康福祉事務所)があることや、国からの還元情報の値と異なることがありますがご了承ください。

 

今冬のインフルエンザ総合対策が厚生労働省から発表されました。<栄養、睡眠、予防接種で三位一体。インフルエンザ予防>を標語に掲げています。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1.html

 

平成17年第4週(1月24日〜1月30日)コメント

全数把握感染症(県内第4週)

1類感染症:報告はありません。

2類感染症:細菌性赤痢 2名(西宮市、海外渡航者)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1名(神戸市) O26 VT1+ VT2+

4類感染症:レジオネラ症 1名(姫路市)

5類感染症梅毒(早期顕症U期) 1名(姫路市)

 第3週分としてウイルス性肝炎(B型) 1名(西宮市)が報告されました。

 

インフルエンザ情報(県内第4週)

県内の定点から634名(先週209名)、定点あたり患者数3.23人(先週1.07人)の報告となり、流行の立ち上がりを見せています。県内では三木健康福祉事務所管内が警報基準を超え、佐用健康福祉事務所管内が注意報レベルを超えました。インフルエンザは一般に流行の立ち上がりが急激です。うがい、手洗いの励行、十分な睡眠やバランスのとれた食事をとる、混雑する場所への外出は控える、早めの受診を心がけるなどの注意が必要です。

全国的には定点当たり患者数が注意報レベルをこえている都道府県は、福島、新潟、群馬、埼玉、東京、千葉、神奈川、静岡、岐阜、三重、佐賀、鹿児島、沖縄の13都県となりました(第3週)。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html (国立感染症研究所感染症情報センター)

全国的に兵庫県をふくむ28の都道府県から累計233校の学級閉鎖等が報告されています(1月28日現在)。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/infreport/infl04_05-11.pdf (国立感染症研究所感染症情報センター)

ウイルス分離は、AH1(Aソ連型)68例AH3(A香港型)100例B型115例報告されています(1月28日現在)。県内ではAH3(神戸市)とB型(兵庫県、神戸市)が分離されています。

http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/inti3j.gif (国立感染症研究所感染症情報センター)

 

定点把握感染症等の概況(県内第4週)

 感染性胃腸炎の定点当たり患者数がやや減少しました。昨年この時期としては多い患者数が報告されましたが、今年も同様の患者数となっています。感染性胃腸炎の原因の1つであるノロウイルスによる食中毒も多発しています。ノロウイルスに関連して以下の情報が掲載されています。

「ノロウイルスによる胃腸炎の予防について」http://web.pref.hyogo.jp/sippei/norovirus.htm (県疾病対策課)

「老人福祉施設等において感染症・食中毒が疑われる事例が発生した場合の対応について」

http://web.pref.hyogo.jp/sippei/topix.htm (県疾病対策課)

「今冬の感染性胃腸炎の集団発生事例について」http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/01/h0112-3.html(厚生労働省)

「ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A」http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

(厚生労働省)

 A群溶血性レンザ球菌咽頭炎の定点あたり患者数が今週も増加して同時期では過去5年で最高の患者数となっています。伝染性紅斑の定点あたり患者数も急増しました。RSウイルス感染症の患者数も比較的多くなっています。

 

定点あたり患者数の上位10位の疾病(県内第4週)

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

 

疾病名

定点当たり患者数

先週

先週からの増減

1位

感染性胃腸炎

12.71

13.80

-1.09

6位

流行性角結膜炎

0.66

0.54

0.12

2位

インフルエンザ

3.23

1.07

2.16

7位

流行性耳下腺炎

0.50

0.60

-0.10

3位

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.52

1.36

0.16

8位

伝染性紅斑

0.44

0.26

0.18

4位

水痘

1.41

1.98

-0.57

9位

RSウイルス感染症

0.25

0.33

-0.08

5位

突発性発疹

0.73

0.91

-0.18

10位

手足口病

0.19

0.09

0.10

 

定点把握感染症等全国の概況 (第2週 国立感染症研究所の週報IDWRから部分的に引用)

インフルエンザの定点当たり報告数はいまだ低いレベルにはあるが、第1週の約2倍に増加した。都道府県別では静岡県(1.64)、岐阜県(1.61)、群馬県(1.59)が多い。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微減した。しかし、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多く、都道府県別では福井県(1.1)、新潟県(0.77)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(2.1)、高知県(2.0)、山形県(2.0)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。第52週のピークの値よりは減少しているものの、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(29.1)、福井県(25.5)、山口県(21.0)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(5.0)、山形県(4.5)が多い。手足口病の定点当たり報告数は微減したが、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(0.95)、石川県(0.76)が多い。百日咳の定点当たり報告数(0.01)は横ばいであった。都道府県別では山梨県(0.04)、福岡県(0.04)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数はやや減少した。都道府県別では福井県(7.0)、佐賀県(3.1)、福岡県(3.1)が多い。RSウイルス感染症は、ゼロ報告を含めて42都道府県から341件と減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の84%を占めている。都道府県別では山口県(37例)、大阪(30例)からの報告が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では秋田県(1.0)、福島県(0.86)が多い。

 

目で見る動向(県内)

 

 

また、http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから国立感染症研究所感染症情報センターの週報(IDWR)がダウンロードできます